芭蕉林通信(ブログ)

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2025年09月10日 自転車屋の悪ガキ

 自分史を書き始めて1週間が過ぎた。これまでの主要事項を時系列的にまとめ、事項ごとに思い出を書き連ねていく。記憶が呼び覚まされ、その年齢の時の心持ちまでが蘇る。まるでタイムスリップしたかのような感覚に襲われる。

 その結果、目の前にあるのは手の付けられないほどのメモの山であり途方に暮れる。しかし、AIを使えば大丈夫といった声が聞こえる。そうだAIを使う良い機会ではないか。近々、社内でAIコンテストもあることだし。

 会社近くの小さな自転車屋を見るうちに突如思い出したのが小学生の頃、近所にあった自転車屋の悪ガキのことだ。5〜6歳ぐらい年上ともなると身体は大きく何よりも乱暴者だった。ある時配下のガキ10人ほどを引き連れて熊本城の石垣に囲まれた一角に行った。やおら悪ガキが提案した遊びが喧嘩大会で、くじを引かされて決まった対戦相手がよりによってその悪ガキだった。その時からの習性だろうか、負ける試合はしないと腹をくくり、取った最終手段が泣きじゃくることだったのは情けない思い出だ。

2025年09月02日 引き札の話

 引き札と言っても現代の多くの人が聞いたことも見たこともないのではないだろうか。かくいう私も、熊本在住の人から我が社に関係があるのではと言われて譲ってもらうまではその存在を知らなかった。引き札を生成AIで調べると以下のような説明が出てくる。

 引き札とは、江戸時代から明治・大正期にかけて商店などが宣伝のために配布した印刷物で、現代のチラシ広告に相当するもの。引き札の目的は商品の宣伝、開店・改装の告知、顧客への挨拶など。形式は一枚刷りの木版画や石版画。鮮やかな色彩と大胆な図柄が特徴。内容は、商店名、商品名、価格、キャッチコピーなど。

 ここに紹介する引き札はまさに初代か二代目の亀井覚平(弟が兄の名前を踏襲したのでややこしい)が印刷してお得意様に配布したもの。日本武尊(やまとたける)と鷲、獅子、牡丹という華やかな図柄に、諸乾物卸商・素麺・蒟蒻粉(こんにゃくこ)の文字、そして住所と屋号、当主の名前が印刷されており、引き札の約束ごとを守っている。引き札は美術価値があるとして収集している人もいるが、この引き札だけは単なる美術価値を超えたわが社の歴史をたどる一級の宝物と思って大切にしている。

2025年08月26日 地蔵盆

 24日の日曜日は朝から町内会の行事である地蔵盆の会場設営に駆り出された。女性陣は主に公園の清掃や備品の準備に、男性陣は力仕事として2つのテント張りに従事した。参加者を眺めれば、一部を除けばまるで老人会の集まりのよう。もちろん、私もまぎれもない後期高齢者の一人である。

 寄る年波のせいとは思いたくないが、行事用テントの支柱や布テントの重さに驚いた。一本一本がなにしろ重い。それを男が6人がかりで組み立て張っていく。それだけに地蔵盆の会場が完成した時の達成感は強く、参加者はもはや同志である。日頃は顔は知っていても初めて話す人もいて、地域コミュニティとはこうして築かれるのだなと感心する。

 夕方は近くの寺のお坊さんに棚経をあげてもらい、終わればさっそく懇親会が始まる。やきそば、カレー、冷えたビールを挟んで、ご近所さんとの半年ぶりの対話集会である。病気や年金の話、孫自慢は避けたいものの、どうしても話題はそちらの方へ。そうこうしている内にちびっこがたくさん集まって来て、金魚掬いや花火で盛り上がる。われわれ大人は我が町内にちびっこが増えているのは環境や立地の良さのせいだと盛り上がる。やっぱり田舎の行事はすてきだ、参加するもんだ。

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