カメイホールディングス

 働く部下を生かすか殺すか、この大きな力をもつ中堅幹部の選定は、よほど慎重にやらないと企業の盛衰にかかわる重大事である。

　 ビジネスマンには、言われたことも満足にできない「スクラップ型」、言われたこ とはできる「現状維持型」、言われなくとも進んでやる「前進型」の３つのタイプがある。
   中堅幹部が現状維持型にとどまるなら、その地位にとどまることは間違いである。
かつては、前進型であった人物でも幹部の地位に安住すると積極性を失うことがある。
   任期一年制で中堅幹部を一年ごとにチェックしている優れた会社もある。ストップ を知らない前進型こそ中堅幹部である。

　経営は環境適応業である。ＷＨＹ、ＷＨＡＴをなすのが社長であり、その社長の指示する目標をどう実現するか、具体的に手を下すＨＯＷを担当するのが管理職である。
ただ社長の目標を伝えるだけではオウム課長、コンベア課長だ。
  管理職は社長の方針を理解し、部下に徹底させ、具体的な方法を立案して社長に代わって成果を生むべく部下と共に行動する、これこそ社長の分身といえるのである。