カメイホールディングス

　人間追いつめられた時、一番必要なことは裸になることではないかと思う。裸というのは、ウソがないということで、そこにあるのはただ真実だけである。この真実ほど人の心を打つものはない。

　問屋無用論とは、問屋が無用であるのではなく、無用な問屋が多いということである。

　遠くの芝は緑一色で、ただ寝そべればよいように見える。しかし近寄れば、一つ一つの芝が雑草のように強く大地に根を張っている。先進国の文化の目に見える形だけ を追っていては、切り花を花瓶にさすようなものである。それは間もなく枯れて、流行を追うように次の切り花を求めるだけである。
私たちは、その考え方、生活態度のすぐれている点をまず学ばなければならない。
そして、私たちの伝統、風土に根を張った私たちの文化を育てねばならない。
（木下嵩氏の著作から）