2010年08月23日 酷暑・夏の終わり
残暑お見舞い申し上げます。 今年の暑さは一段と身にこたえます。地球温暖化の影響でなければいいのですが。昔は暑い夏をやり過ごす知恵が、私たちにはいっぱいあった気がします。例えば、打ち水、風鈴、浴衣、行水などが今でも記憶に残っています。 夏の風物詩といえば花火があります。今年は8月6日(金)に、熊本城での花火大会を見学しました。例年と違い、打ち上げ花火の数が少なかったのは残念でしたが、これも不況の影響でスポンサー企業が減ったためかと思うと少しほろ苦い気分になりました。 しかしながら、熊本城の天守閣の上空に打ち上げられる大輪の花火の数々は、日常を忘れさせてくれるには十分の華麗なものでした。 夏がくれば秋が巡ってくるのは自然の摂理です。最近は、クマゼミの声もめっきり減り、代わって草むらの虫が一晩中鳴くようになりました。俳句の季語でいう「夜の秋」が身にしみます。 気合いで乗り切った今年の夏ですが、やや涼しくなってから体調を壊すことが多い季節となります。無事是好日で年末を迎えたいと思っている昨今です。皆様のご健勝を祈っています。 ![]() |
2010年08月09日 明治19年の資料発見
弊社は明治2年に乾物問屋を創業し、今年141年目を迎えました。 昨年は140周年の各種記念行事に取り組んだのですが、とりわけ社史を作る際には、資料集めに苦労したものです。 ところが、一昨日、熊本の古書店で偶然にも、弊社の明治19年当時の店構えが版画になっている資料を発見しました。これまでは昭和になって復刻された版画集「熊本 商家繁盛図録」を唯一の資料と思っていたのですが、今回入手した資料は版画集の原本に当たるもので、大変貴重なものです。 一目見た時に、その冊子の小ささと表題に目が釘付けとなりました。なぜかならば、原本によると、表題は「熊本縣下 商工技藝早見便覧」であり、復刻版とは全く異なります。また、中身の版画はどれもが鮮明この上なく、登場人物には影までが描いてあるほどで、復刻版では見られない繊細な表現が確認できました。 これから多くの機会に、この貴重な資料を積極的に公開して行きたいと思っています。 ![]() |
2010年08月06日 大賀ハス
熊本県の山鹿市には、ハス園があります。暑い夏の一日、思い出したように初めてハス見学をしてきました。我が家で睡蓮を栽培していますが、今年は花芽が次々とでき、花が咲く度に、凛とした花のたたずまいに感激しています。 そのような体験もあり、休日に突然大賀ハスを見に行こうという話になりました。大賀ハスとは、植物学者だった(?)大賀博士という方が、縄文か弥生の遺跡から発見したハスの種を栽培し、見事に大輪の花を咲かせたということで有名になったものです。昭和26年に発見された種は、翌27年にはきれいに花を咲かせたそうです。 ハスには素人の悲しさから、昼過ぎに行くつもりで現地に問い合わせたところ、花は午前中で終わるとのことで慌てて家を出ました。10時頃には現地に着いたのですが、当日は幸い曇り空でもあり、大型で凛とした多くのハスの花を見ることができました。もちろん、お目当ての大賀ハスを発見、花の横の大きな葉には、油蝉が涼んでいました。 ハスを見て改めて驚いたのは、茎が地上に伸び、高さが大人の背丈ぐらいになることでした。熱心な素人カメラマンに混じって、私も流れる汗を拭き拭き、何枚かの美しい写真を撮れたのは嬉しいことでした。 詳しい方に聞けば、見頃は朝の6時とのこと。来年は早起きして、美しハスの花がぽんと音を立てて開く様を見に行こうと誓って帰路につきました。 ![]() |