2023年11月24日 クラス会
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私も今月は二つのクラス会に参加できた。まずは5年ぶりに上京した際、大学の庭球部の仲間と久しぶりに団欒した。当たり前のことだが皆それぞれの道を進み、いまなお仕事や趣味を続け溌剌としていることに感銘を受けた。 帰郷後に参加したのは中学のクラス会。卒業生122名中40名が参加したのだからまずまずの出席率と言って良い。中には55年ぶりに会ったクラスメイトもいて、中学卒業後の話を聞くのは小説を読むかのように興味深いものだった。しかしすでに亡くなった同級生が6名いることも事実であり、クラス会は改めて友情を確かめる場であるとともに、人生というものを深く考えさせられる場だと感じた。コロナが5類になりさまざまな会合が開かれるようになれば、これからも新たな出会いが待っているような気がしている。 |
2023年11月08日 6500円の縁
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咸宜園の近くには豆田町という昔の天領(孫によると、今の学校では天領ではなく幕領と教えているということにもびっくり)の名残を留めた古い町並みが残っている。昼ごはんに立ち寄った蕎麦屋には平野五岳の書が掲げられており、日田では平野五岳は普通に有名な人だと感心した。そして帰った自宅で改めて彼の書いた水墨画を見たが、面白いもので今度はなぜか価値あるものに思えて来たのである。要するに、知らぬが仏だったのである。人間の感覚は当てにはならない、いや自分だけのことかとおかしくなった。 |
2023年10月30日 殿様の部下評価法
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そうすると部下は次の4つに分類される。①早・早 ②早・遅 ③遅・早 ④遅・遅。そして鍋島の殿様は、①が最も良い部下だが、家中にはそうした人物はただ一人のみと言われたそうだ。そして一番困るのは④ではなくて②だと。多分④だと最初から当てにしないですむ。③だと期待していないのに結果を出してくれる。問題の②は期待しているだけに裏切られる気がするのだろう。 これを現代に置き換えるならば、①は有言実行 ②は有言不実行 ③は不言実行 ④は不言不実行となろう。確かに多くの有言実行の部下に恵まれたならば、祖父が書き残していた「済々たる多士、文王もって寧(やす)んぜり」(周の文王には優秀な部下が多く、文王は心安らかだったとの意味)となるのだろう。 |