2023年11月08日 6500円の縁
|
咸宜園の近くには豆田町という昔の天領(孫によると、今の学校では天領ではなく幕領と教えているということにもびっくり)の名残を留めた古い町並みが残っている。昼ごはんに立ち寄った蕎麦屋には平野五岳の書が掲げられており、日田では平野五岳は普通に有名な人だと感心した。そして帰った自宅で改めて彼の書いた水墨画を見たが、面白いもので今度はなぜか価値あるものに思えて来たのである。要するに、知らぬが仏だったのである。人間の感覚は当てにはならない、いや自分だけのことかとおかしくなった。 |
2023年10月30日 殿様の部下評価法
|
そうすると部下は次の4つに分類される。①早・早 ②早・遅 ③遅・早 ④遅・遅。そして鍋島の殿様は、①が最も良い部下だが、家中にはそうした人物はただ一人のみと言われたそうだ。そして一番困るのは④ではなくて②だと。多分④だと最初から当てにしないですむ。③だと期待していないのに結果を出してくれる。問題の②は期待しているだけに裏切られる気がするのだろう。 これを現代に置き換えるならば、①は有言実行 ②は有言不実行 ③は不言実行 ④は不言不実行となろう。確かに多くの有言実行の部下に恵まれたならば、祖父が書き残していた「済々たる多士、文王もって寧(やす)んぜり」(周の文王には優秀な部下が多く、文王は心安らかだったとの意味)となるのだろう。 |
2023年10月16日 秋の気配あるいは記憶
|
考えてみればこの病名もしかりだが、意外と難しい言葉は一度記憶すると頭から離れないことが多い。かつてサンヨー食品が九州限定で発売したラーメン「とっぱちからくさやんつきラーメン」や大塚製薬の商品コンセプト「ニュートラ・シューティカル」などがそうだ。簡単な言葉は記憶に残らない一方で、努力を要した記憶は長く残る。職人の技にしても、そうした過程を踏んで初めて本物になるのだろう。いわゆる体得というやつだ。 問題は古希を迎えて昨日のことが思い出しにくくなっていることだ。特に休日は自宅に籠って何ら特別なことをしていないというせいもあろう。クレジットの利用案内が金額だけだった場合は、どこで何を買ったか思い出せずに焦ってしまう。クレジットの不正使用もあるとか聞くと、それこそ灰色の脳細胞(アガサクリスティーの小説に出てくる私立探偵ポアロの口癖)が欲しくなる今年の秋なのである。 |