2019年02月05日 火吹き達磨と雲竜水師
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順不同だが、まず歴史的なものとして気づくのは「相撲司 吉田」である。これは全国に唯一の相撲の総元締めであり、当時の横綱は必ず吉田家から免状を頂いていた。その後一家の金銭問題があり吉田家は消滅したが、熊本の宝を一つ失ったに等しい。さらには固い職業では陸軍御用、汽船取扱問屋、仏師、武力細工などがある一方、庶民派職業として軍談、とりもち、開花餅、琉球物品などがある。遊興的な職業では長歌、琴、小鳥売買、上等高貸座敷などがある。上等貸座敷の筆頭に東雲(しののめ)があるからはこれは遊郭のことと想定できる。このように各種の業種を並べてみただけで、当時の熊本の雰囲気が窺われて面白い。 さて問題は正体不明の職業だ。例えば、火吹き達磨と雲竜水師。火吹き達磨についてはネットで調べた結果、火を熾す時にその脇に置いて発火を良くする道具を知った。ネットオークションでは人気があるらしく、その希少性ゆえにまだ手に入れられずにいる。一方雲竜水師については、文字から推測して昔の消防道具の一種で、手ポンプのごときものではないかと推測した。果たしてネットでは、昔の消防道具として竜吐水又は雲竜水が紹介されている。先日大河ドラマ「いだてん」の金栗四三さんの生家を訪ねた際、蔵に置いてあったものが雲竜水(または竜吐水)ではないかと想像している。であれば雲竜水師というのはその道具を作る人という意味だろうか。歴史を学ぶには想像力を駆使する必要がありそうだ。 |
2019年01月30日 一羽の鴛鴦(オシドリ)
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さらにオシドリを見ていて中学時代の英語の教科書を思い出した。鳥を観察することをバードウォチングというが、その方法についての英文であった。観察したい鳥には太陽を背後にして近づくべし。太陽に向かって鳥に近づくと鳥はシルエットに見えて観察できないとあった。そのシルエットのスペルsilhouetteが長くてヘボン式綴りとは違うと感じたことにより50年後の記憶に残ったのである。 安土桃山時代の一巻の書には金箔をあしらったオシドリの絵がある。夫婦円満の象徴としてオシドリは昔から特別な存在だったのかと想像が膨らむ。真実はともかく夫婦仲の良いオシドリを信じることは、ぎすぎすした現代社会では決して悪いことではない。信じれば救われる、不合理ゆえに吾信ず。理屈はどうであれ、一人でいるよりは二人仲が良いことにこしたことはない。それにしても、川のオシドリにはどうしてメスが一緒にいなかったのだろう、繁殖期と子育て期を終えて旅立とうとしていたのだろうか。 |
2019年01月21日 村上隆さんと目白の坂田さん
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