2018年12月18日 スーパーボランティア
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渡辺さんは70歳代で、若い人の世話をすることを余生の使命と考えていた。従って、食事は朝晩家族と一緒に食べるので手抜きがない。下着の洗濯、部屋の掃除までしてくれた。 ある宗教団体に無理矢理入信させられ翌日に脱会した時には、下宿に宗教団体の地区幹部が押し掛けて来た。私が2階で息をひそめていたその時、陽子さんが立ちはだかった。「亀井さんがそんな人ならば、ここから出て行ってもらいます。」江戸っ子の啖呵に幹部はあきらめて帰っていった。後で陽子さん曰く「ああでも言わなくっちゃ。しつこいんだから。」厳しい仕送りに頼っていた学生時代、渡辺さんは私達下宿人にとってのスーパーボランティアだったのである。 |
2018年12月03日 旅での愁い
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老夫婦はご主人の闘病生活を経ての久しぶりの旅行だった。奥様は闘病中の老老介護の苦労を語られた。しかし、ご主人は今では毎日畑仕事に精をだし頭も身体もお元気だ。高校の同級生二人はウマが合っているのが傍目にも分かる。共に配偶者を亡くしたという点で戦友の趣がある。 そのうちのお一人は耳鼻咽喉科の先生だが、今は引退し息子さんが後を引き継いでおられる。奥様が白血病で余命わずかと診断された時に、夫婦一緒に思い出作りの旅行を繰り返したそうだ。その時の心境を想像すると胸が痛んできた。つまり4人の方々に自分達の未来を見る心地がしたのである。歳をとるということは美しくもありまた残酷なことなのだろう。 |
2018年11月19日 頭の体操
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とはいえ、仕事の現役中であればまだ惚けるわけにはいかない。衰えつつある記憶力と判断力を一定以上に維持する必要がある。かつては百人一首を丸暗記することに挑戦した。今は読書を除けば、クロスワードで頭の体操をしている。 新聞の日曜版に掲載されるクロスワードを解くことが習慣化している。結構難しい問題が多いが、タテ・ヨコの升目を埋めて行くうちに、突然正解を思いついた時は嬉しいものだ。先日は、「◯◯の教えと冷や酒は後で効く」という問題があり、亡き両親を思い出して少し心がジンとした。 |