2019年01月30日 一羽の鴛鴦(オシドリ)
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さらにオシドリを見ていて中学時代の英語の教科書を思い出した。鳥を観察することをバードウォチングというが、その方法についての英文であった。観察したい鳥には太陽を背後にして近づくべし。太陽に向かって鳥に近づくと鳥はシルエットに見えて観察できないとあった。そのシルエットのスペルsilhouetteが長くてヘボン式綴りとは違うと感じたことにより50年後の記憶に残ったのである。 安土桃山時代の一巻の書には金箔をあしらったオシドリの絵がある。夫婦円満の象徴としてオシドリは昔から特別な存在だったのかと想像が膨らむ。真実はともかく夫婦仲の良いオシドリを信じることは、ぎすぎすした現代社会では決して悪いことではない。信じれば救われる、不合理ゆえに吾信ず。理屈はどうであれ、一人でいるよりは二人仲が良いことにこしたことはない。それにしても、川のオシドリにはどうしてメスが一緒にいなかったのだろう、繁殖期と子育て期を終えて旅立とうとしていたのだろうか。 |
2019年01月21日 村上隆さんと目白の坂田さん
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2019年01月15日 神の力の是非
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内容をかいつまんで言えば、地球の歴史40億年で初めてと呼べる大変革が起こる。それは人間が、神のみが持ち得ていた力を獲得し「ホモ・デウス」になるということ。神の力とは人工知能(AI)、バイオテクノロジー、人体拡張の三つである。という説明を聞きながら、「どういうこと?」となかなか話に付いて行けない。 その後、いくつかのニュースや実体験から「ホモ・デウス」とはこういうことかと感じることがあった。AIでは、中国のJ.Scoreという事例。個人の信用度が点数化され、若者は点数次第で結婚相手を決めたりする。点数を上げるために日頃の活動が厳しく制約される。バイオではゲノム編集の事例。遺伝子を組み替えることにより理想的な赤ちゃん、即ちデザイナーベイビーを産むことができる。人体拡張の事例。北欧のある国ではマイクロチップを人体に埋め込み、クレジットカードを持参せずに決済が可能に。アメリカでは脳に埋め込むチップが実用化されつつある。ロボットスーツを身につければ、重いものを簡単に運べたりする。 そして、それらの行き着く先は人間にとって決して幸せな世界ではないということなのである。 |