芭蕉林通信(ブログ)

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2024年07月17日 外圧による整理整頓

 日本の歴史上、国体を根本的に変えたのは外圧がきっかけである。明治維新はペリーらの黒船来航に始まる。第二次世界大戦後の復興はマッカーサー率いるGHQの統治に始まる。その例外を日本の歴史に探すとすれば、大化の改新かも知れないと私は思う。当時の豪族の力を抑え、天皇中心の集権体制を確立したからだ。  

 トランプ前大統領が奇跡的に襲撃を逃れた結果、共和党は考えを異にする党員を含め一致団結する方向にあると言う。そのことと比較するにはまことにお粗末だが、私の書斎の本棚の崩落は否応なく後始末と整理整頓を強力に促すことになった。片付けに手を付けて分かったことは、いかに多くの本や雑多な物を集め置いていたかということである。人間で言えば、無駄な脂肪の固まりに気が付かず、惰性で肥満の道を歩いていたという印象なのだ。

 そこで大胆な断捨離に取り組んでいるが、その過程で玉石混交の物を仕分けする楽しみを味わっている。さらには、今まで忘れていた貴重な物が出現し喜んだりしている。災い転じて福となす、とはトランプさんも実感している心境かも知れない。そろそろ密かに所蔵しているトランプさんのTシャツの出番がありそうだ。(写真は、熊本地震を引き起こした活断層の割れ目)

2024年07月08日 危機一髪

 とんでもない事故に巻き込まれるところだった。危機一髪で難を逃れたのは奇跡かあるいは運が良かったのか。それは先週の土曜日の午後9時頃のこと、外出先から帰宅して書斎に入ろうとした。ドアを開けると大きな段ボールが入り口に置いてあるが何だろうを推理していた時、突然それは段ボールではなく作り付けの本棚が落ちているということに気が付いた。唖然として立ち竦む目の前に本棚になぎ倒されている多くの物が目に飛び込んできた。正直胸が痛んだが、その時点では被害の全容は全く掴めない。何しろ危なくて書斎に踏み入れられないのである。

 

その内に、壊れたであろう物に対する執着よりも怪我一つせず、ましてや最悪な場合には即死していたかも知れないわが身の無事に感謝する気持ちが強まった。もし机の前で本を読んでいたり、マッサージ器を使いながら居眠りしていたならば、圧死するかあるいは骨折し本棚の下敷きになり長時間助けを待たされたに違いないのである。

 23年間の時限爆弾かと思った。新築して23年後に本棚が落ちるようにセットされていたと想像するだに恐ろしい。翌日の日曜日は身体に力が入らず一種の虚脱状態にあった。それでも、危機一髪でわが身を救ってくれたのはご先祖さまであり神仏のおかげと思い、仏壇や家にある仏像・神像にお礼を申し上げた。救われたこの命、これからはさらに大事にしなければ罰が当たるというものだろう。

2024年06月27日 新千円札の裏側

 今でしか話題にできない事柄である。いよいよ新紙幣の流通が始まるが、1万円札の渋沢栄一、5000円札の津田梅子、1000円札の北里柴三郎とは多生の縁があることが嬉しい。渋沢栄一は母校一橋大学(商法講習所)の草創期に関与したし、津田梅子はそこの学生と交流のあった津田塾大学の創設者である。北里柴三郎にいたっては熊本県の小国出身の大学者であり自慢してもしきれない。

 さて、その千円札の裏側のデザインが何かというのが問題。先日のある会合では答えを知っている人は約2割程度であった。裏側のデザイン情報が不足しているのか、発行前で感心が薄いということかなのだろう。私もその一人ではあるが、ある事情でそれが江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」と知った。

 というのも最近偶然にも大人のレゴ・シリーズで完成させたのが「神奈川沖浪裏」だった。二次元の絵をレゴで完成させると三次元もどきになるのが面白い。しかもちゃんと遊び心が隠されており、泡立つ波がしらには小さな鳥が10羽ほど埋め込まれているという訳だ。ヨーロッパの印象派の画家やロダンの女性弟子カミーユ・クローデルなどに多大な影響を与えたこの浮世絵は、これからはインバウンドで日本を訪れた観光客にもなにがしかのインパクトを与えてくれることだろう。そう言えば、浮世絵の波の向こうには外国人の好きな富士山が鎮座しているのだが、果たして気が付いてくれるだろうか。

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