芭蕉林通信(ブログ)

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2022年06月06日 いくつに見えるか

 以下は女性には理解できない年齢に関する話かも知れない。  ある日のこと、隣のテニスコートでの会話が耳に入ってきた。 女性 「足がよく動きますね。お若いですね。」 男性 「いくつに見えますか?」 女性 「・・・ 67歳ぐらいですか?」 男性 「・・・ 70歳です。」  女性が何気なく褒めたら、男性が年齢を当てるように聞いてきてちょっと困った。多めに言ったら傷つけるし、かと言って思い切り若く言えばわざとらしい。そこで頭をひねって答えたのであろう。

 私にも経験があるからこの状況がよく分かる。男性は実年齢よりずっと若く言ってほしいのである。期待に胸をときめかせ落胆して自分の年齢を伝えたのであろう。ゴルフのプレイ中に、キャディーさんにいくつに見えるかと尋ねることがある。もちろん、若く言ってほしいという下心があってのことだが、大抵はぴったり当てられて聞かなきゃ良かったと悔やむことが多い。自分の顔は自分では決して見ることができないというが、自信過剰だけは止めにした方が無難だ。

 秦の始皇帝が天下統一を果たした後望んだことは不老長寿の秘薬を手に入れることである。徐福という人物に大金を与え秘薬を探しに行かせたが所詮は無理な話だった。かかるように古今東西、若くありたい、若く見られたいというのは人間の永遠のテーマである。しかし自ずと限界がある話だから、ここは諦念して歳相応に精神の大人化をめざした方が良さそうである。

2022年06月02日 じゃんけんで負けて蛍に生まれたの

 このかわいらしい俳句を作ったのは池田澄子という俳人。口語で型破りだが記憶に残る一句である。この句を思い出したのはいよいよ蛍の季節を迎え、地元紙を幻想的な蛍の写真が飾ったからである。私自身子供が小さい頃は体力があり、教育的観点から遠くまで蛍狩りによく行った。そして時が過ぎるといつしか蛍狩りの場所は徐々に近場に移って来、近年では蛍狩り自体面倒と思うようになった。

 そんな時に朗報が飛び込んできた。自宅近くの歴史的な屋敷の庭に蛍が出ると教えてもらったのである。過去に遠くまで蛍狩りをしたのがばかばかしくなるほどのご近所なのである。半信半疑でいたところ、地元紙にその庭の蛍の写真が掲載されたので疑問は確信に変わった。そこで日曜日の夕、暗くなる直前に駆け付けると、いたいた、人間が。

 いつもは昼間でも他人を見ない庭に10数人の人影。三脚を立てて蛍の撮影に臨んでいる女性に話しかけると、明るい内から庭を撮影しあとで蛍の写真と合成すると言う。こうしたことがあるからやっぱりコロナ下でも他人には会わなければならない。かくして待望の蛍が出現し夢中でシャッターを切った。が所詮高度なテクニックなしの写真、まずは蛍が撮れただけでも良かったと低レベルの満足度に浸ったのである。

2022年05月24日 イエナカキャンプ

 お笑い芸人ヒロシが始めたソロキャンプが、コロナ禍の巣ごもり時代にあってSNS上であっという間に人気になった。人気が落ちテレビに出なくなったと思っていたら、見事復活を遂げたのはあっぱれと言うしかない。私にとっても少年時代ボーイスカウト活動をしていた頃はキャンプは身近なものであったが、最近はテントは家にあるものの使う機会は全くなかった。

 そんな時にもアウトドア関連の店は続々とでき、一種のアウトドアブームが続いている。地元のショッピングモールの屋上で期間限定のグランピングが開催されたり、白川の河川敷でマチナカキャンプの催しがあったりしている。そこで私も一念発起し、狭い庭でイエナカキャンプを挙行した。

 屋外調理用のキットだけは購入したが、その他は家にあるものでにわかキャンプ場を作った。テントを張りランプを吊るす。野外用のテーブルとイスを置き、寝椅子とディレクター・チェア、ハンモックを配置。叢にはやぶ蚊用の殺虫剤を撒いた。その後お湯を沸かし、焼き鳥ラーメンを5人分完成させた。そして、喜ぶ孫にラーメンを食べさせようとした途端、不安定な子供用の机からラーメンがどんぶりごとにひっくり返り、孫は大泣き。かくしてイエナカキャンプは無事終了した。

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