芭蕉林通信(ブログ)

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2021年10月22日 ドライブレコーダー

 今朝の通勤途上の出来事である。時間は午前8時3分、通称西回りバイパスの片道2車線を自家用車で走行中、突然右前方の反対車線で赤い乗用車と白い軽トラが接触した。と思った瞬間、2台は宙を舞い、赤い乗用車は一回転して道路脇に激突し、白い軽トラは跳ね返されて横転、反対車線にいる私の車の近くまで飛んで来た。まるで映画の激突シーンをスローモーションで見るかのようだった。

 危うくハンドルを左に傾けるほどの至近距離での交通事故に驚いたと同時に、2台の車に乗っている人の安否がすぐに気になった。朝の通勤時なので対向車線の後続車は数多く、通行できなくなった人達によりすぐさま救急車や警察に緊急連絡がいくはずなので、私はそのままその場を立ち去った。

 ただそこで気が付いたのは、私の車のドライブレコーダーに事故の一部始終が記録されているのではないかということである。もし記録されているならば、事故解明に役立たせるために警察に提供しようと思った。そこでさっそく自動車販売店に行きドライブレコーダーを確認してもらったところ、記録するチップが所定の位置からずれており、記録が一切されていないことが判明した。心底がっかりすると同時に、実際に自分自身が事故に巻き込まれた場合には記録なしに終わる可能性があった訳で、この機会に不具合が分って良かったと思い直した。それにしても午後3時現在、今朝の事故の詳細情報が入っていないことが気になっている。

2021年10月18日 造形美

 家事は運動不足解消の絶好の機会と思えば、余り苦もなくできるものである。この週末は庭の落ち葉を取り除こうと庭を掃除していて意外な発見をした。それは二つの巣である。まず見つけたのはメジロ(多分?)の巣であるが、それが食堂のすぐ前の小枝にあったことに驚いた。毎朝、毎晩食事しながら見ているヤマボウシの木の地上2mぐらいの枝にあったのだから気づかなかったのが不思議なぐらいなのである。夏の盛りであまたの葉に隠されていたのだろうが、時々来訪するヒヨドリは怖くなかったのかと疑問は湧くばかりである。

 今や空き家となっているメジロの巣を枝ごと切って観察したがその精妙な技には感嘆した。細い枝を編み、隙間を苔で埋め、全体を蜘蛛の糸で編み奇麗な半円形に仕上げている。野鳥の本の解説「近年市街地で繁殖する例が増えており、街路樹や公園の木にハンモック状の独特の形の古巣がよく見つかっている。」という記述とも合致する。小鳥のエナガの場合は、巣の入り口は蛇などの侵入を防ぐために狭く、巣の中には羽毛を数千枚も敷いているが、メジロの巣はそれとは全く違うのが面白い。

 もう一つは屋上に行く階段で見つけたアシナガバチの巣である。危ないのでしかとは観察できなかったが、20〜30匹の蜂が巣の周りにおり市販の蜂スプレーで親蜂を無事排除できたのは一安心であった。自然界に生息する鳥と蜂による巣の造形美に敬意を表するために、今二つの巣を玄関に飾って日々眺めては感心している。

2021年10月12日 内モンゴル軍馬輸入計画

 若い時にはいろいろと想像力があるもので、一度は中国の内モンゴル地域であまたの軍馬が飼われているとの噂を頼りに、輸入したいと夢を描いたことがある。古代中国においては、その地域の馬は剛健で足も速いとされ憧れの存在だった。匈奴という騎馬民族が幾度も中国を侵略できたのもこの軍馬の力があったからに他ならない。そして今日では、軍馬はジープや戦車に取って代わられ、無用の存在になっているはずとの読みがあったである。

 輸入の目的は言わずと知れた熊本名物馬刺への転用である。軍馬を輸入した上で、熊本で特別の飼い葉を与え霜降りの馬刺を作れないかと考えたのだが、まさに机上の空論で沙汰やみになったのはお笑いぐさと言える。とはいえ、血の汗をかくほどの名馬を見てみたいとの夢はつい最近まで持ち続けてきた。

 コロナ感染が拡大する前年には、シルクロードの入り口である敦煌などに行ったがもちろん汗血馬に出会うことはなかった。が、やっと1千年前の汗血馬を目にすることができたのは感無量である。それは唐三彩といい、胡人が馬に騎乗している焼き物である。長く墓に副葬され保存状態が良かったせいか、傷一つなく色も鮮やかなままでまるで最近作ったかのように美しい。フォルムはやや誇張された感があるが、逞しい馬に股がるひげ面の胡人がシルクロードの砂漠を旅している様を想像させ、決して見飽きることがないのである。

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