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今月から日本経済新聞で元F1レーサー中嶋悟さんの私の履歴書が始まった。そこで突然かつて中嶋悟さんに会った時のことを思い出した。大分県の上津江町にある自動車レース場オートポリスを会場に全日本F3000選手権(記憶違いかも)が開催されたのは今から約30年前のこと、その頃は中嶋さんはレーサーを引退し、あるレーシング・チームの監督をされていた。そのチームのスポンサーの一社から誘われて現地に赴いた。私は特別待遇の身であったので、チームのコックピットまで出向き、そこで日本のヒーローである中嶋さんに初めて会ったのである。 レースが始まるとスーパーカーの出す轟音に度肝を抜かれた。そして、レースを見守る中嶋さんの存在感は抜群で、カメラ小僧が至る所から望遠カメラで中嶋さんを撮影するのである。傍目から見ても、中嶋さんの格好良さは撮影の対象には最適と思った。 本人は実に気さくな人で、レースが終わってからはレースについていろいろと教えてくれた。その時のこと、突然に数人の記者が押しかけてきて、ホンダがF1から撤退するという報道に対して中嶋さんにコメントを求めたのである。そしてその時の中嶋さんと私のツーショットが翌日のスポーツ新聞に掲載された。表題は「中嶋さんがホンダに喝」といったものだった。なんと私はホンダ社員に間違われるという光栄に浴したのである。ただその時の新聞記事が今見当たらないのが残念である。
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毎年恒例の古本市が地元百貨店の催事場で開催されたので、面白い本はないかと寄ってみた。過去には小村雪岱が挿絵を描いた「おせん」などが売りに出されていたので、少しは期待しての掘り出し物探しである。とはいえ、最近は珍しい本もネットで簡単に購入できるので、昔ほどの賑わいはなく売り場も年々縮小気味である。 街の行きつけの古書店が2軒出店しているので、まずはそこの奥さんに挨拶してから古本との格闘を開始した。仮設の棚に雑然と並べられた本や古い資料から欲しいものを探すのは結構疲れる作業である。しかし、お客さんの中には一つの棚にへばりついて一冊一冊熱心に探索している人がいて横目に見ながら感心する。私はと言えば、ある一定のスピードで棚の本を右から左へ、左から右へと視線を流すばかりでほとんどの棚をパスしていく。 そうした中で見つけ出した一冊が新聞の切抜き帖である。それは夏目漱石が熊本滞在中に作った俳句を坪内捻典さんが一句一句解説した記事であり、それら200枚を貼付けたものである。私自身が下手な俳句を作ること、夏目漱石に関心があること、そして自分でも美術関係記事を切り抜いていることから俄然興味が湧いた。価格は1650円だったが、作成にかかったであろう約1年という月日と労力を考えれば、私にとってはまさに掘り出し物の一冊となったのである。
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月曜日の朝、車で通勤する時にはNHK-FM「×(かける)クラシック」を聞く事にしている。モデルの市川紗椰とサクソフォン奏者の上野耕平の二人が軽妙な語り口でクラシック音楽を面白く紹介してくれる。18日の月曜日にあるハプニングが起こった。それは「かけクラ川柳」というコーナーで、聴取者が10月のテーマ「アート」をかけ合わせて川柳を投稿してくるのである。その一句を市川紗椰さんが紹介した時のことである。 ナポレオンの第二次イタリア遠征の際、彼は一枚の絵を画家ダヴィットに描かせている。それが「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」の一枚であるが、それを題材にした川柳が紹介された。詳細は覚えていないので不確かではあるが、こういうふうに紹介された。「峠越え オペラの国へ ナポリタン」。詠んだ本人も唖然とした様子がラジオから伝わって来たが、私は運転しながら思わず爆笑した。 その後の司会者二人のやり取りも面白かったが、私は私で今日は朝から縁起がいいやと嬉しくなった。何しろ笑う門には福来たるである。突然の言い間違いが一気に世の中をバラ色に変えてくれた気がしたのだった。
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