芭蕉林通信(ブログ)

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2020年07月22日 Zoom会議

 連日発表されるコロナ感染者の数に一喜一憂する日が続いている。自粛要請が出れば困ったことになったと思い、緩和となればすぐに感染拡大が心配になる。神経が疲れる時代である。我慢するにも限界があると啖呵を切って街に出ると、すぐさま感染リスクが待っているのだから遣り切れない。いつしか会社の会議もZoomですることになった。このZoomなどはコロナ騒動がなければ使用することなど思いもつかなかったものの一つだろう。

 使い慣れて来てZoom会議も便利だなと思い始めた矢先、今度はZoomがハッカーに乗っ取られて企業秘密が盗まれているとの報道に驚かされた。便利さと危険は隣り合わせにあるとは想像もつかなかったが、よく考えれば私の会社などでは万が一秘密が盗まれても困ることはないと思い当たった(いややっぱり少しはあるかなあ。でもハッカーは興味なさそう。)。それはそれで情けない気がしないでもないが、秘密漏洩の心配をさせられるよりはましには違いない。

 Zoom会議で面白いのは、自分の顔を見ながら会合が進む点にある。普通の会議では参加者の顔は見えるものの、自分の顔は正面に鏡があればともかく基本的には見る事はない。従って、Zoom会議では、自分の顔や仕草、果ては後ろの壁模様まで気にしつつ参加することになる。昔はもっとハンサムだったのにと自己嫌悪に陥りながら参加する会議は、集中力を持続するのがひどく難しいのである。(写真はコロナに関係なさそうな田舎の廃校)

2020年07月14日 令和2年7月豪雨

 「令和2年7月豪雨」と命名されたのはわずか五日前のことである。線状降水帯は熊本県に甚大な被害をもたらした。例年梅雨の終わりの豪雨には注意するようにと言われていたが、昨今ではそうした常識は通用しない。梅雨の合間に突然豪雨が始まり、えんえんと線状降水帯が居座るのである。根底に地球温暖化の影響があるとすれば、こうした事態は常態化すると覚悟しなければならない。

 それにしても球磨川の氾濫による人吉・球磨・芦北の惨状は目も当てられないほどである。私自身仕事や憩いのために頻繁に行き来する地域だけに、親しい人や馴染み店、旅館、ホテルが気になって仕方がない。テレビ報道を見る限り、道路は寸断され、町並みは一気に瓦礫と化した。だからだろうが、見えない部分についてもつい悪い方に悪い方にと想像してしまう。

 今日は現地に住む友人の一人と電話連絡がとれたが、実家の貴重な物が泥水に流された悲しさと共に、あと始末の大変さが言葉の端々から伝わって来た。涙を流す暇もなく、残された家財を捜し、泥水を吐き出す作業に一週間以上従事していると言う。さらに被災地では、高松から来たボランティアがコロナに感染していることが分かった。この人に接触した約400人が感染を疑われているという。善意の行為が新たな不安を引き起こした事態に、仕方がないよねとつぶやいた友人の一言が忘れられない。 (歯医者の待合室で見つけたレオナルド・ダ・ヴィンチの嵐の素描・荒れ狂う雨風と逃げ惑う人々)

2020年07月08日 人間ドックの認知症検査

 今年の人間ドックは当初の予定より二ヶ月遅らせることにした。当初は4月の予定だったが、コロナによる緊急事態宣言が出たばかりであり院内感染のリスクを避けたのである。とはいえ、経過観察中の病気もあるのでいつまでも引き延ばすわけにはいかない。妥協の結果、6月末のドック入りとなった。

 楽しみ且つ不安だったのは2年ほど前から始まった認知症の検査である。1年目はある短文を読まされて、そこに出てくるおばあさんにまつわる質問に答えるものであった。2年目は、花、魚、木、国から一つを選び、3分間以内にいくつ名前を言えるかであった。この時は「花」を選び27種類ほど言ったと思う。我が家の庭の四季を想像し一つ一つを思い出して言った。あとで反省したのは、もし国だったならば40近くは言えたはずだったのにということである。

 果たして今年は、10の脈絡ない単語を繰り返し覚えさせられた後に、他の話題をした10分後に、10の単語を覚えているだけ言いいなさいという検査だった。10の単語とは、ジャズ・バス・ふた・暗がり・持ち主・客・きそ(基礎、起訴?)・天候・平和・批評である。10の単語を覚えるにあたっては瞬時に物語を創った。「ジャズというマティスの画集、ジャズにはコントラバスが参加、画集を暖炉のふたに使い、暗がりをふさぐ、ジャズのライブハウスには持ち主がいて、客が来ている、客は批評家でもある、バンドの基礎はちゃんとできている、外の天候は素晴らしく、平和そのものである。」という具合で、無事に10の単語を言えたのはラッキーだった。しかし、後で送られてきた健康診断書を見て、血液年齢が73歳という記述には打ちのめされた。

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