2017年02月17日 春の風邪
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まず心配したのは新型のインフルエンザにかかっていないかということ。もしかかっていたならば、会社の同僚に移す訳にはいかないのである。他人に移せば治るなどの迷信を信じていては、会社の業務に支障が出てしまう。自分ながらまだ軽いとは思ったものの、すぐに病院に直行してインフルエンザの検査をしてもらった。今は検査といっても簡単なもので、鼻の奥に綿棒を突っ込んで粘液を取るだけである。幸い検査の結果は陰性、軽い風邪の症状と診断された。 今年ほどマスクをしている人が多い年は初めてである。既に病気にかかっている人がいるかも知れないが、多くは予防のためのようである。若い女性がマスクをしているのを見ると、自然目だけを見て顔全体を想像することになるので色っぽくてしょうがない。怪我の功名ならぬ、マスクの功名か。あろうことか今月の俳句の兼題に「春の風邪」を選んだのは私自身、その責任を問われたのかも知れない。 |
2017年02月13日 雑草
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さて、この「雑草」という書を見て感じたことを記してみたい。まず、昭和天皇が「陛下、これは雑草です。」と言った人に対して、「君、雑草という名の植物はないよ。」とおっしゃったエピソードである。うーーん、これは含蓄がある。さすが天皇陛下と思う。雑草辞典を買って見たところ、確かに雑草それぞれに立派な名前が付いていることにびっくりしたことがある。人間社会においても阿部首相やトランプ大統領だけが名前を持っている訳ではない。皆んな、それぞれに立派な名前を持っているのだ。 それでも「雑草」の書に惹かれるのはなぜか。もちろん、その書に気品があり、素晴らしい墨の色が出ているのは間違いない。大事なのは、「雑草」の書に秘められた意味なのである。私が雑草からイメージするものは、たくましさ、生命力、不人気、無名性、栄華とは無縁。こう考えると、まさに熊谷守一の人生観につながる。自分の役割を果たすことができさえすれば、市井(しせい)の人、普通の人、一般の人だからこそ人生は良いのではないか、と思わせてくれるものが「雑草」という書にはあると思う。 |
2017年02月07日 先輩からのご下問
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また御年92歳の経営コンサルタントの先生には、トランプ大統領と習近平総書記の誕生日を知っているかと聞かれた。二人は6月14日と同月15日の生まれであり、なんと1日違いなのだそうである。ということは世界が注目する二人は星座が同じ双子座で性格も似ているのかなと想像した。まことに先生は羨ましいほどの記憶力と好奇心の持ち主なのである。(因に、双子座の人物の特徴は、あらゆる環境に適心し、自分の決定においても態度を変えることができるタイプとネットに出ていた) こうした先輩が存在していることが我が身の励みにもなり、また反省させられる原因でもある。92歳の先生からは、君はまだ若いねと何度言われたことか。お二人には足元にも及ばないと思い知らされたことが数多いのである。しかし、一方では早くお二人に再会してさらなるご下問を待ちたい心境なのである。 |