芭蕉林通信(ブログ)

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2017年01月31日 福山雅治のSONGLINEを見て

 昨晩の番組は福山雅治がアメリカのニューオリンズを訪ねて、ジャズが産まれた背景を探るといったものだった。私がニューオリンズに行ったのはかれこれ25年前ぐらいのことだったろうか。

 今でも思い出すのはミシシッピが大河であり古き外輪船が停泊していたこと、ディープサウスの名の通り黒人奴隷の労働に頼ったプレンテーションの名残りが点在する大邸宅に見てとれたこと、1両編成の電車路線がいくつかあり、その内の一つの路線名がDESIRE(欲望)であり、有名な戯曲「欲望という名の電車」の舞台になったこと、街の中心にはセント・チャールズ公園があり、その周辺で子供を含めたジャズのストリート演奏が繰り広げられていたこと、不夜城とも言うべきバーボンストリート近辺では20を越すライブハウスが通りにまで演奏曲を流していたこと、街の一画にフランス植民地時代の面影を残すフレンチクォーターがあり、名物の巨大なオイスターを生で食べたこと。

 番組を見ていると、それらが走馬灯のように頭をよぎっていったのである。そのニューオリンズが数年前に大型ハリケーン「カトリーナ」に襲われた。その時の状況が番組で紹介されていて息を呑んだのだが、ニューオリンズの市民が「聖者の行進」を唄いながら、復興に雄々しくも立ち上がったという話は熊本地震の復興を思い出させたのである。

2017年01月23日 地震復興の実感

 新年を迎え4月には熊本地震が発生してまる一年となる。今となっては、地震があった事自体が夢幻のような気がしないでもない。我が家の玄関前には、4月16日の本震で無惨にも砕け散った大きな壷をそのまま置いているが、それは地震があったことを忘れないためである。

 被害にあった家庭、企業、地域、それぞれにおいて復興の槌音が聞こえてきたのは嬉しいことだ。地域全体で復興するには、莫大な費用と長い年月が必要とされるが、それは東日本大震災の被災地も同様だ。早く熊本城の勇姿を見たい、阿蘇の大自然に癒されたいと思うのだが、しばらくは我慢が必要だ。

 そうした日常の中で、ふと地震復興の成果を感じることがあった。それは道路改修により、車がまったく揺れずに運転できることだ。地震が発生して以来、道路上のマンホールが突き出たり段差ができたりして、車の運転には大変苦労してきた。しかし改修された道路を通ると、あまりの気持良さに驚きかつ感激したのである。昔の感覚を思い出したのである。

2017年01月16日 逆説的ことわざ

 最近ことわざが気に入っている。小学校の頃に授業で習った時にはその意味を知る程度であったが、今では実生活に適用していると感じることが多い。物事を説明するのに便利なのは、一種の隠喩(メタファー)だからかも知れない。

 ところがふとことわざを逆転してみて驚いた。また別の意味が広がるのである。例えば、 急がば回るな (変化が激しい時代はすぐに実行すべき) 二兎を追う者は二兎をも得る (同時並行処理が問題解決のポイント) 全ての道がローマに通じるとは限らない (選択を誤るな) 溺れる者は藁をも掴めない (追い込まれたならば失うものが多い)

 ローマの神であるヤーヌスは前後二つの顔を持つが、ことわざにも二面性があるのだろうか。今、ことわざ辞典をひっくり返しているが、いずれ私家版逆説的ことわざ辞典を作ろうと目論んでいる。

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