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まさか熊本で地震があるとは思ってもいなかった今年の春休み、東京に住んでいる姪が長女・長男を連れて熊本に遊びに来てくれました。赤ちゃんの時から知っている姪が今では立派なお母さんになっているのですから、時の流れが速いのに今更ながら驚きます。
歓迎会をする食事場所に向かう道すがら、姪の子供二人に図書券をプレセントしました。その時小学校4年生になったばかりの長女が、感謝のお辞儀をしたその美しさに唖然としかつ感動しました。歩いていた彼女は一瞬立ち止まり、手を前に置き、腰を曲げ、深々と頭を下げて「ありがとうございます」と答えたのです。恥ずかしながら、一瞬その子に恋心を抱いたほどです。
熊本で生活している孫がこうした美しいお辞儀ができるかとふと考えましたが、今のとことろは無理のようです。なぜかならば、東京の有名私立女子校に通っている彼女は、もろもろの所作をその学校で教えられていると推測できるからです。もちろん家庭のしつけがしっかししている可能性もあります。学校に通学し、周りの友達が美しいお辞儀をしているのであれば、ごく自然に同じ所作ができるという訳でしょう。そして、将来は素敵なレディになっていくのです。 その点、地方の公立小学校は元気が一番といった雰囲気がありますから、礼儀は教えても美しい所作を身につけさせるのは難しいと思います。ただ会社の近くで、横断歩道を渡ろうとしている小・中学生に道を譲ると、道を渡った後に振り向いてお辞儀を返す子がおり、そういう時は今日は儲け物をしたと嬉しくなります。
かつてたまたまNHKのテレビで「女子力講座」を見たことがありますが、女優の国生さゆりさんが自分の女子力アップの方法を披露していました。一つは毎朝全国紙を読み、分からない単語は辞書でその意味を調べる。もう一つは、一流の品物を買うと大事に扱うので自然に所作が奇麗になる、というものでした。なるほど女子力が向上しそうな方法だなと感心した覚えがあります。
やはり、家庭でのしつけと同時に、学校を含めた地域社会での訓練、そして自分自身の努力が大切なのだと思いました。
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三日坊主という言葉がありますが、私の経験からすれば、英語の勉強、日記をつけるといった行為こそ三日坊主そのものでした。何度も挑戦してはその都度挫折してきたのです。私は幸いタバコは吸ったことはありませんが、喫煙者が禁煙に挑戦した場合は、タバコの依存性が強いだけに禁煙を継続するのは難しく、これまた三日坊主に終わる事が多そうです。
さて、熊本地震を受けてトキメキ整理法で身辺の片付けをしているのは既にご紹介しました。その過程で30歳台につけていた日記が出てきましたので、廃棄する前に目を通しています。およそ35年前の日記ですから幼い記述が多く、到底人様に見せる日記ではないことを痛感しています。早く焼却しなければと焦りながらも、いささか興味津々で読んでいるところです。人物写真が外見の変化を表すとすれば、日記は内面の変化を見せるものだなと思い知りました。 日記といえば、東日本大震災の発生後、高齢でありながら日本人籍を取った著名な日本文学者ドナルド・キーンさんは、日記文学こそが日本文学の特徴だと言っています。確かに、古くは土佐日記、紫式部日記、明治になってからは永井荷風の断腸亭日乗などを思い出します。亡き父は海軍時代の教育のせいか実にメモ魔で、随分と日記が残されています。しかし、文学的価値があるものは別にして、父の日記を読もうと言う気はなぜか一切しません。しょせん個人的なものであり、普遍的価値がないのが原因でしょう。とすれば私の日記も私以外には価値のない物であり、かつ幼さや傲慢さ、勘違いの数々が記された日記ですから早く処分することが我が名誉を守る有効かつ唯一の手段になりそうです。
こんな事も熊本地震の副産物と言えるのでしょうか。
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熊本地震の被害が大きかった益城町に用事があったので、断層の名前の由来となった布田川を見に行きました。事前に地図で確かめていたのですが、実際に見て布田川が小さな川であることに改めて驚きました。流れる水の少ない小川で、この下に凶暴な活断層があるとは到底思えません。川の手前が住宅地とすれば対岸は一面に田や畑がのんびりと広がっています。つまり、郊外のベッドタウンに隣接した自然の小川といった感じなのです。 歩き始めた当初格別被害が大きい場所とは思えなかったのは、崩れた家があるものの全く平常な家が数多く見られたからです。しかし、なお初めての道を辿ると、次第に揺れが激しかったと思われる地区に脚を踏み入れることになりました。そこにあった小さな公園の地面は多くの地割れができており、隣接した比較的新しいと思われる家は傾いており既に住む人はどこにも見当たりません。土地が沈下したのか、マンホールが地面からせり上がっており、その差は1メートルはありそうです。その通りにあるコンクリート製の電柱はことごとく折れたり、地面から斜めに曲がっており、電線が垂れ下がって危険さへ感じました。被害が余程大きかったのでしょうか、未だ行政の修復の手は入っていないようです。 今回の地震では多くの方から安否を問う電話やメールをいただきましたが、昔建設省でお世話になった方からは専門の下水道について貴重なな示唆をいただきました。それは下水処理ができなくなればトイレの使用もできなくなるという事実です。私たちは一概に停電や断水ばかりに関心が向かいがちです。しかし話を聞く内に、熊本にある下水道処理施設の内二つがダメになり、残る一つだけで全域をカバーしていたという事実には肝を冷やされました。 人間が普通に生活を営む上で、多種多様なライフラインに依存していることを痛感させられる日々を今なお送っています。
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