芭蕉林通信(ブログ)

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2023年08月09日 ゾッとした話

 猛暑の夏になった。庭の植木に水遣りするだけで汗びっしょりになる。それはやぶ蚊の攻撃から身を守るために、頭の上から足の先まで完全武装しなければならないせいでもある。やぶ蚊以外にも嫌いな虫がナメクジやゴキブリ、ムカデの類だ。都会ならぬ自然いっぱいの田舎暮らしではやむを得ないことではあるが、ゴキブリが家を這いずり回っていたりすると殺虫剤を持ってひたすら追いかけることとなる。

 そのゴキブリの一匹と遭遇したのが先日のこと。それも意外な所で。それはある朝のこと洗面所で歯磨きをしようとしたら、なんと一匹の大きいゴキブリが私が立てかけて置いている歯ブラシのブラシの部分を舐めているではないか。それも心なしか嬉しそうな顔をして。驚くやら腹が立つやらしたが、最後には今までゴキブリが舐めていた歯ブラシを気づかないまま使っていたかと思うとゾッとした。殺虫剤をふりかけるわけにもいかず、ゴキブリを手で追い払いその歯ブラシは捨てた。

 「知らぬが仏」とは言うものの、歯磨き粉の味が好きなゴキブリがいるとも知らず、今まで歯磨きをしていた自分がいやになった。そして新しい歯ブラシには当然のことブラシキャップをつけるようにしたのである。さて、猛暑に苦しんでいる方には少しはゾッとしていただいただろうか。だとすれば、私の怖い体験は少しは世の役に立ったと思うのだが。

2023年07月31日 ペットボトル

 世界各地で猛暑となり山火事が頻発する事態となっている。グテーレス国連事務総長は、もはや地球温暖化と言うより地球沸騰だと述べ早急な対策を呼び掛けている。硬式テニス部に所属していた大学生の頃は、真夏の太陽に焼かれ顔は真っ黒だった。ある人は私の顔で白いのは白目部分と笑った時の歯だけだと言った。しかしあの頃の夏はいくら暑くても気温40度近くになるということはなかったはずだ。でなければテニスをするたびに熱中症にかかっている。

 一方最近では、高齢者は喉の渇きを感じにくいので定期的に水分を補給するようにと報道がある。納得できる話なので、毎日努めてペットボトルで水分を補給してきた。ましてやゴルフをする時は、プレイ中に2〜3本のペットボトルを飲み干すことになる。そうなると、俄然自宅に持ち帰る空いたペットボトルの本数も増えるわけで、中を水洗いしラベルを剥がし、キャップを分別処理することになる。

 そうした作業を見ていた家人からある日突然注意された。いくらリサイクルすると言っても、毎日ペットボトルを処分するのは地球環境に良くないでしょうと。一瞬命を守るために飲んでいるのだと反発したくなったが、よく考えれば一理ある。つまり保温性のある水筒に氷と水を入れて飲めば処分するものは一切出ないのである。かくして我が家で不良在庫化しつつあった大き目なスタンレーの水筒を引っ張り出し、朝から氷水を詰め会社やゴルフ場、テニススクールに通う日々を送っている。そしてこれは結構安上がりだ。

2023年07月26日 「頭」と「心」の柔軟体操

 今年はハリウッドのアクション俳優ブルース・リーの生誕80周年とか。かつて「燃えよドラゴン」や「死亡遊戯」といった映画に胸躍らせたことを思い出す。香港出身だったこともあり、香港の民主化運動では彼の言葉「水であれ」が象徴的な言葉になっていたとは初めて知った。ブルース・リーの有名な言葉「Be water , My Friend .」から来ているのだ。また他にも「考えるな、感じろ」という言葉を残している。

 以下はやや専門的な話で恐縮だが、古代中国の軍略家・孫子や老子との関連性である。ブルース・リーは今から2500年も前の中国の兵法書「孫子」や老子の「道徳経」を学んだに違いない。なぜならば、武術家であり俳優であった彼が、戦いの心構えや方法論を中国の古典から学ぶのは当然のことだからである。そこには水の譬えもあれば作為を捨てた後の無為の境地も示されている。

 私の日頃の運動習慣としてはテレビ体操やジムでの柔軟体操、筋トレなどがある。しかしブルース・リーの言葉を味わっていると、さらに必要なことは「頭」や「心」の柔軟体操ではないかと思うに至った。こだわらず、かたよらない水のように柔軟な「頭」と「心」を持つためには、よほど注意して「頭」と「心」の柔軟体操をしなければならない。

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