2024年06月27日 新千円札の裏側
|
さて、その千円札の裏側のデザインが何かというのが問題。先日のある会合では答えを知っている人は約2割程度であった。裏側のデザイン情報が不足しているのか、発行前で感心が薄いということかなのだろう。私もその一人ではあるが、ある事情でそれが江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」と知った。 というのも最近偶然にも大人のレゴ・シリーズで完成させたのが「神奈川沖浪裏」だった。二次元の絵をレゴで完成させると三次元もどきになるのが面白い。しかもちゃんと遊び心が隠されており、泡立つ波がしらには小さな鳥が10羽ほど埋め込まれているという訳だ。ヨーロッパの印象派の画家やロダンの女性弟子カミーユ・クローデルなどに多大な影響を与えたこの浮世絵は、これからはインバウンドで日本を訪れた観光客にもなにがしかのインパクトを与えてくれることだろう。そう言えば、浮世絵の波の向こうには外国人の好きな富士山が鎮座しているのだが、果たして気が付いてくれるだろうか。 |
2024年06月18日 庭を整える
|
ただ、最大の不安材料は剪定中の事故であり、高所作業中に滑落して死亡したり大けがしたという事例をいくつも聞いている。手袋や長袖・長ズボンを着用し、三脚を使って高い枝を伐採する時などは念のため頭にヘルメットを装着する。剪定ばさみは普通のもの、柄が1mのもの、柄が3mのものの3種類を使い分ける。枝や葉が茂ると風通しや光の通りが悪くなるので、庭に木漏れ日が訪れるよう必死に作業をするのである。 面白いのは、木を手入れしいわゆる庭を整えると庭に強い愛着を覚えることである。あの枝や葉は剪定したおかげで見映えがよくなったなあ、などと感慨に耽っていると時が経つことを忘れる。剪定中には6月なのにメジロのつがいを目撃、また木の高所を歩くトカゲを見つけ、蜂の巣を4個大きくなる前に排除した。小さな庭とはいえ小さな命が息づく小宇宙なのである。今日も帰宅すれば、盆栽への水やり、目高へのエサ遣りが待っている。 |
2024年06月13日 ビジュアル的記憶術
|
私の場合は好奇心の強さから比較的覚えていることが多い。とりわけ、好きな詩を暗記して時に応じて口ずさむことが好きだ。春であれば、ブラウニングの「時は春・・・」、5月になれば佐藤春夫の「紀の国の五月なかばは・・・」、6月のアジサイが咲くころは三好達治の「母よ 淡くかなしきもののふるなり・・・」、秋になればやはりヴェルレーヌの「秋の日のヴィヨロンの・・・」である。とはいえ、全文をスラスラと言えなくなっているのが悔しい。 ところで、さらなる記憶術がビジュアルによるもの。ある記憶術の達人は、教科書をページごとに映像として記憶していると述べていたが私には想像できない世界だ。私の場合は美術鑑賞を趣味の一つにしているおかげか、多少はビジュアル的記憶力があるように感じている。例えば、ある人と会って何か違和感を感じる時には、大体その人は髪型か化粧法を変えている。そのことを指摘すると驚かれたり喜ばれたりすることがある。しかし、同時に失敗も避けられない。ある時ある人に髪型が変わって素敵になりましたねと言ったらば怒られた。もう髪型を変えて1週間経っていた。早く気付くべきだったのである。それにしても、昨今はセクハラにならぬように言動には気を付けなければならない。(写真は、アイリッシュダンスを見た後ビジュアル的記憶によりダンサー二人を描いたもの) |