芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

463件〜465件 (全 738件)   <前の3件     ・・・   151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 158 | 159  ・・・   >次の3件

2015年05月11日 マイ・ブック

「雀百まで踊り忘れず」と言いますが、私も長年続けている行動があります。その一つは運動系でいえばテニスとゴルフ。文科系では画集作りです。
 この画集作りというのは、かつて社会人一年生の時に独身寮で一緒になった先輩から教えてもらった方法で今でも忘れずに実行しているという訳です。それは新聞に掲載される美術関係の記事をスクラップしていくという簡単なものです。特に、日本経済新聞の最終ページである文化欄は内容が充実している点で有名ですが、そこに目当ての美術欄があります。

 今朝も日経新聞の文化欄を眺めていますと、「私の履歴書」「交遊抄」「新聞小説」「寄稿文」などはこの40年間(この期間が私の日経新聞購読期間です)不動のラインナップなのに、改めて驚かされます。余程、完成度が高い紙面なのでしょう。もっとも、昔は「美の美」という美術欄でしたが、最近は「美の美」という言い方はされていないのか、今日の朝刊にはただ、「奇想の源流 十選」とあるのみです。
 正確に言えば、この40年間絶え間なく美術関連記事をスクラップしてきた訳ではなく、作ったり作らなかったりというのが真実です。しかしながら、私の美術好きはこうした作業から醸成されてきたのは間違いなく、今でもこうした記事に教えられながら、新しいマイ・ブック作りに勤しんでいるのです。
 この作業の良いところは、378円のスケッチブックと糊代だけで済むということであり、且つこの世の中にただ一つの本だということです。若い人にとっては美術を身近に感じる機会となりますので、是非マイ・ブックに挑戦してもらいたいものです。


2015年05月07日 連休は阿蘇でうろちょろ

 日本列島のあちこちでは、大型連休が終わって休みで鈍った体のまま通常の生活に戻るのに四苦八苦している人が多いのではないでしょうか。あるいは、連休中に溜まった仕事の処理に邁進している人も多いことでしょう。
 今年になってから国の記念日には、極力自宅の門に日の丸の旗を掲げるようにしています。極力と言うのは、今までした事がなかったので、すぐに忘れるからです。家に日の丸の旗を掲げるようになってから気がついたことは、ご近所で国旗掲揚をしている家が本当に少ないことです。
 もっとも、それが平和な証拠かも知れません。古代中国の話に、国が平和で豊かな時は、庶民は国も政治も忘れて、ただ満腹で腹つづみをうち、大地を足で叩いて喜び楽しむというものがあります。老子の言う「大道廃れて仁義あり」と同様なのでしょう。道が守られなくなったからこそ、仁義など堅苦しいことを言い出すというのですから。仁義や憲法改正の話が出るというのは、その背後にきな臭いものがなきにしもあらずなのです。

 さて連休中の私は、その半分は阿蘇方面でうろちょろしていました。初めての道に車で迷い込み、思いがけず不思議な光景に出くわしたり、24年振りの阿蘇の活発な火山活動で降灰に悩む地区の人の話を聞くなど興味深いことの多い一週間でした。
 今朝は箱根で群発地震が起こっているとのニュースが流れていましたが、日本列島の地下では、3.11の東日本大震災以来何か大きな変化が起こっているようで、気味が悪いことです。阿蘇でゴルフをしている時に、我々の組についたキャデーさんが低く垂れ込めた雲から聞こえてくる異常な音を聞いて、阿蘇が爆発しているのではないかと真剣に怯えていたのには驚きました。私は、それは自衛隊のヘリコプターの音と思ったのですが、阿蘇の火山活動よりは、そのキャディさんの怯え方のほうが怖いと思ったものです。
 天災など何も起こらないことを祈っています。


2015年04月28日 図書室を作ったものの・・・

 京都に俵屋という老舗旅館があります。最近出版された「俵屋相伝」という本には、季節ごとに活ける花々や京都ならではの調度品が日本の和の極地とでも言える美しさで紹介されています。
 随分昔に一度泊まったことがありますが、その時の印象は一歩宿に入ると突然時間がゆっくりと進み始めるというものでした。また、旅館の一角には小さな図書室が設けてあり、しかも潜り戸のごとく背を低くして入る入り口が作ってあり、その仕掛けが小憎らしいほどです。蔵書は主にアート関係が多かったのですが、それは旅館のオーナーが写真家のアーネスト・佐藤の奥様・佐藤年さんであることに関係があると思いました。

 とまれ、それ以来自分で何とか図書室を作りたいと夢を温めて来たのですが、やっと昨年末会社の一角に図書室を作り長年の夢が実現したという訳です。我が図書館の蔵書は、主に私が衝動買いしたもので自宅保管することが困難になった大判の美術書や読みあぐねている話題書等です。もっとも、このスペースを利用するのは、時々実施する本社の女性スタッフとの食事会ぐらいであり、なかなか蔵書が社員の関心を得るにはまだ時間がかかりそうです。
 私にしても他人の選んだ本は素直に読めませんから、図書室の利用率が低いのは仕方がないと言ったところでしょうか。


463件〜465件 (全 738件)   <前の3件     ・・・   151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 158 | 159  ・・・   >次の3件