2022年01月27日 タイガー計算機
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今では考えられないが、当時は店舗併用住宅と言い1階部分が店舗、2階部分が住居になっており、我々兄弟4人はそこで暮らし育てられていた。従って、学校が終わってからは一階にある店舗が遊び場となったが、古参の従業員にはしばしば渋い顔をされたりした。ソロバン二個を靴替わりにしてローラースケートの真似事をしたり、奥にある倉庫から店頭に品物を出すローラーに乗って遊んだりしたのだから怒られても仕方ないことを確かにしていたのである。 そうした中でも極めつけに迷惑を掛けたと忸怩たる思いでいるのがタイガー計算機事件なのである。父が大枚はたいて購入した機械式計算機は小学生の私にとっては興味津々の対象であった。ある晩、家族が寝静まったことを確認した私は事務所に降り、薄明かりの中、こっそりタイガー計算機を使い算数の宿題を解こうと試みた。最初はうまく動いた計算機もやがて止まり、壊してしまったと恐ろしくなり、そっとカバーをかけてとんずらしたのである。会社に迷惑をかけた分、今会社のために貢献しなければならないと思っている。 |
2022年01月06日 火吹達磨
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それからしばらく経ったある日、和水町の「いだてん 金栗四三」の生家を見学したが、そこの納戸に残されていたものが雲竜水師なのであろうと推測している。それは、水鉄砲を大きくしたような木製の消火器である。ネットにも情報がないので推測に過ぎないが、確かに当時の人にとっては必要なものだったに違いない。問題は火吹達磨の方だが、これはネットですぐに何であるか判明した。が、残念ながら実物を目にすることが長年できなかった。そうしている内にネットオークションで偶然発見したのはつい最近のこと、躊躇せずに落札した。念願叶って手に入れた火吹達磨が説明のとおりに実際に火を熾す手伝いをするかどうか、近々実験することを楽しみにしている。 |
2021年12月20日 クリスマスギフトの選び方
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ドイツ人はクリスマスを盛大に祝う国民だが、今年は新型コロナの感染再拡大により街に賑わいが見られないとのニュースが流れ気の毒に思っている。それにしてもロマンチック街道を旅行した時の日本人ガイドから聞いたドイツ人の生活習慣は興味深かった。彼女はドイツ人の旦那さんとドイツに住んでいるのだが、数々のカルチャーショックのエピソードが大変面白かった。窓ガラスが汚れている時に近所のおばさんから抗議された話、厳冬の時にもご主人が朝から窓を全開する話、毎日の質素な食事の話など思い出すことは数限りない。 その中でも披露したい話はクリスマスシーズンにふさわしいクリスマスギフトの選び方である。ドイツでは家族一同集まるクリスマスパーティーの主役は、ゴッドマザーと呼べる高齢のお母さんだそうである。彼女に対して贈るギフト選びには半年ぐらいかけると言うから驚いた。彼女は何を持っていて何も持っていないか、最近何に興味も持っているかなどを丹念に調べるのに時間がかかるのである。万が一考えあぐねて現金でも渡そうものなら、私に関心がないのねと叱られるとのことであった。その話を思い出すたびに、人にギフトを贈る難しさを感じる一方で、ギフトを何にするか考える時間自体がその人へのギフトになっているのではないかと感じるのである。 |