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高速道路を逆走し大きな自動車事故につながったというニュースがあった。原因は運転者が高齢であり勘違いしたとか、酒に酔って間違えたとかいろいろあるようである。普通に運転しているドライバーが逆走してくる車に遭遇したならば、驚愕すると同時に自分の方が運転を間違っているのではないかと我が目を疑うのではないだろうか。 実は先月、私も10m逆走してしまったのである。それは高架工事中の熊本駅周辺で間違えて、右折した際に右から来る道路の右折車線に車を乗り入れたのである。工事中のせいか中央分離帯は仮設のポールが若干立ててあるだけだったので、つい進入路を見間違えてしまった。 問題はその時の心境、判断である。間違った路線に侵入した瞬間、しまったと思うと同時にここで停止してバックするのは、運転操作が難しいばかりか恥ずかしい、なんとか引き返すのだけは止めたいと思った。右折車線に車がいないことを幸いに、10mを逆走し、ポールが途切れた先で正しい道路に戻ったのである。その時思ったのは、高速道路を長距離逆走した人たちも私同様に今さら元には戻れないと判断したのではないかということである。それにしても、冷や汗の出た瞬間だった。
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久しぶりに千葉・茨城にまで足を伸ばしたのは仕事絡みの要件があったからだ。とはいえ、持ち前の好奇心から休日を利用して、茨城県の鹿島神宮と千葉県の水郷の街・佐原を訪ねた。 まずは鹿島であるが、有名なのは何と言ってもサッカーJリーグのトップチーム「鹿島アントラーズ」である。アントラーズというチーム名の由来は鹿の角であるが、その鹿の伝説があるのが「鹿島神宮」だ。案内をしてくれた地元の方が、「鹿を奈良の春日大社に贈った」と説明された時にはっとしたことがある。というのは、春日大社には鹿の上にご神体が乗っている絵が国宝指定されているが、まさに鹿島神宮の鹿に、主神である武甕槌(たけみかつち)がお乗りになって春日大社に移られたということが知れた。今から千年を超える昔、768年の話である。 次に水郷の街・佐原に行ったところ、ここが江戸時代に精密な日本地図を測量・製作した伊能忠敬の故郷であったことを知った。彼の資料は全体として国宝指定されているが、その一部を「伊能忠敬記念館」で見る事ができた。ここで驚いたのは、商才に長けた彼は49歳で家督を息子に譲った後、一年発起して江戸に出て天文学や暦学を習得。55歳から日本全国の測量を開始して、正確無比の地図を完成させたのが73歳の時だった。今日で言うならば、会社を引退した身でありながら、そこから歴史に残る大事業をなし得たのである。まことに立派な日本人がいたのである。
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「読み書きそろばん」は商人の基本と言われてきた。一般庶民は江戸時代から寺子屋で勉強できたので、当時の日本人の識字率は世界一だった。そのことが明治維新後の近代化に大いに寄与したことは識者が指摘しているところである。しかし変化の激しい、予想のつかない現代社会にあっては、「読み書きそろばん」だけでは乗り切れないと思う。もちろん日本では多様な教育が試されようとしている。しかし、語学力がなければ海外の人とのコミュニケーションは難しい。自己の頭で考えて衆人の前で堂々と発言しなければ、存在しないかのように扱われるのがグローバル社会の現実である。 アメリカのトランプ大統領の記者会見で、敵対関係にあるマスコミ関係者が大統領の暴言にひるむ事なく、ほぼ全員が力強く質問の手を挙げているのに感動した。権威に屈せず、真実を求める姿勢が全身から溢れていた。彼らは幼少のときから学校で、自ら考え、発言する能力を徹底して鍛えられているはずである。(アメリカに住む姪は、中学時代にディベイト・コンテストに参加し優秀な成績を収めた) ところで、世界の大学ランキングが発表されたが、残念ながら日本の大学は100位以内に2校選ばれたのみである。教育は国家100年の大計というが、このままでは日本の競争力の未来は暗い。金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上という格言を改めて噛みしめている。
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