芭蕉林通信(ブログ)

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2017年04月17日 詩人薄命

 本棚を整理した時に出てきた、相聞句歌40章とうたった「刹那の恋、永遠の愛」を読むことにした。読んでみると意外に面白かったので、同じ作家(正津勉)の本「詩人の愛」をネットで購入した。二冊の本には私がよく知っている人、知らない人が約90人紹介されている。

 詩人で評論家の大岡信さんが死去したというニュースも私の読書に拍車をかけた。しかし、二冊の本を読了して感じたのは索漠としたものだった。つまり早死にの人が多いのである。今日に名詩や名歌を残している人たちが意外に早逝だったのに驚かされた。

 例えば、享年が若い順に樋口一葉24歳、金子みすゞ26歳、石川啄木27歳、八木重吉29歳、中原中也30歳、芥川龍之介35歳、宮沢賢治37歳、若山牧水43歳などである。若くして亡くなるということはそれぞれに痛ましいドラマがある。詩歌を作ってすぐにお金にはならない訳だから、彼らの生活は厳しかった。病魔にも襲われた。絶望もした。詩人・歌人は薄命だとつくづく思った。

2017年04月11日 下手の横好き

 最近多趣味を自負していたが、その実態があまりにもお粗末なことに自ら嘆いている。一つは句会150回開催を記念して仲間で自費出版した句集についてである。7人の句友が、近年の50回分から30句を自選して句集に編んだのだが、その中では明らかに私が一番下手なのである。

 二つ目は先月から始めようとした「書道」である。娘とその子ら計5人で始めたが、私は縦線、横線ですらうまく書けない。無理をして上級者用の筆を使ったのがまずかったのかも知れない。それにしても私の横で、伸び伸びとケレンミなく字を書く孫娘が少し憎らしく思ったのは、相当精神的に追い込まれていた証拠と言える。結果、私は基本的な字を学ぶことは諦めることにした。つまり惨めだが自己流を追求することに決したのである。

 最後に活動歴48年を数える割に下手なテニスである。4月には宮崎から10名を越える仲間が熊本に来て、二日に亘るテニスの交流会が催された。初日のレギュラー戦に出場して、5−5の30オールの局面から相手に連続2ポイント取られて重要な試合に負けたのがまずかった。その後の練習試合は出れば負けるという有様で、すべてが終わった時点では相当に自信を失くしてしいた。これからは趣味の多さを誇るのはよそうと思っている。

2017年04月04日 身近にいたアクティブ・シニア

 91歳の経営コンサルタントの先生がいる。大阪から一人で新幹線に乗り熊本まで来て、また一人で大阪に帰って行く。その間、必ず何カ所かで講演しながらの旅なのである。私たちは「まだ若いねえ」と先生から羨ましがられるが、先生の元気の方がもっと羨ましい。

 次に驚いたのが高校時代に習ったことがある音楽の先生が96歳で再婚するという話。アメリカに住む弟がメールで知らせてくれた。相手の73歳の女性と合わせた年齢が169歳になるということで珍しく思われたのか、今週号の週刊新潮に紹介されている。歳の差だけみれば羨ましい気にもなる、いやならないか。

 テニス仲間にも超人的な高齢者がいる。それは宮崎に住むTさんで私よりは10歳以上年長で80歳近いはずだが、試合になるとなかなか勝てない。昨秋お会いした時には、Tさんの瞼に光るものがあるので近づいて見たら、瞼にセロテープが貼ってある(もしも涙だったら可愛いかったのに)。訳を聞けば、瞼が垂れ下がってきて目が開かずに視界が悪い、それでセロテープを瞼に貼ってつり上げているのだそうだ。そういう人にもテニスで勝てないとは我ながら情けなくなった。それにしても恐るべきアクティブ・シニアの存在ではないか。

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