芭蕉林通信(ブログ)

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2014年12月30日 新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。いよいよ新年を迎えることとなり、身も心も新たにしてスタートをしたいと切に願っています。
 こういう時に思い出すのは、
  年々歳々花相似たり
  歳々年々人同じからず
という言葉です。季節は必ず巡ってきますが、去る人、来る人、人だけは歳を重ねながら変わっていくのですね。

 年末は例年になく大掃除に時間をかけたおかげで、会社の部屋や自宅の小さい書斎を随分と整理することができました。ただ、空間に対して絶対量が多ければ如何ともし難い訳ですので、やはり先ずは捨てることから始めなければなりませんでした。物に接していると、どうしてこんな物を買ったのだろうかと反省するばかりですが、これは目が肥えて来る過程でのことですから避け難いことだったと自ら慰めています。
 京都の老舗旅館に俵屋がありますが、最近出版された「俵屋相伝」を読んでみますと、季節ごとの室内の装飾の素晴らしさに息を飲みました。老舗の伝統とオーナーである佐藤年さんの感性が見事に調和しているのですが、この本を見る限り、物にはそれ本来の出番があるということが分かってきます。
 本年は公私ともに「省く」をキーワードにしてみたいと思っています。
 


2014年12月22日 まっさんの余市工場で飲んだ水割り

 NHKの朝ドラ「まっさん」の視聴率が好調を持続しているとのことで、北海道旅行中、放送開始日にたまたまニッカウィスキー余市工場を見学した一人として嬉しく思っています。余市工場のガイドさんは、ウィスキーの本場であるスコットランドに似ていると説明していましたが、その後専門書で調べてみると、余市工場の屋根の赤色が本場スコットランドの工場群の鈍色とは随分違うということも分かりました。もちろん、余市工場の方が随分と可愛らしい印象を与えています。
 さて、ウィスキー工場ならではのことと言えば、余市工場にもウィスキーの試飲コーナーがあったことです。いや正確に言えば、無料で飲めるコーナーとは別に、有料で貴重な高価ウィスキーを飲めるコーナーがありました。せっかく来たのですから、私もさっそく有料試飲コーナーに行ったのですが、そこのバーテンダーに教わったのが「美味しいウィスキーの飲み方」でした。

 それは、One  Two Threeの原則というものです。つまり、ウィスキーを一定程度入れ、その二倍の水を入れる、さらに氷を三個入れ、マドラーで21回かき混ぜるというものです。さすれば、ウィスキーは適度に薄められ、しかも10度という適温になるというのです。なぜ21回かき混ぜるのかは判然としませんが、確かにこうして作った水割りは本当に美味しく感じられて、それ以来病みつきになっています。
 時々二次会で行った店で水割りを頼むことがありますが、そうした場合の水割りは水で薄め過ぎており、ウィスキー本来の味がわからないということがよくあります。朝ドラ「まっさん」効果で、人気ブランドのウィスキーは生産が間に合わないとのことですが、ウィスキー好きの方には、一度One Two Threeを試してもらいたいと思います。


2014年12月15日 「ありがとう」の反対語は?

  ある講演会でのことですが、講師が「ありがとうの反対は何?」と参加者に質問したそうです。いつも使っている言葉ですので簡単に答えられそうな質問ですが、参加者の大半は絶句したそうです。
    講師が言う答えは「当たり前」。
    なるほど、「ありがとう」という言葉は有難いこと、つまり稀にしかないものと解釈すれば、反対語はいつもあり得るもの、「当たり前」のことと考えることができます。とは言いながら、日頃当たり前のように使っている「ありがとう」を深く考えることなく過ごしてきた自分の迂闊さを痛感させられた一事でした。 そして、当たり前と思う限りは感謝の念は出ないものだと改めて考えさせられたのです。

  冬の賞与シーズンを迎えましたが、いつも感じるのは賞与を貰うのは当たり前と思っている社員が多いということです。一年間あるいは半年間の努力の成果ですから、賞与をもらうのは当然だ、むしろ少ないのがけしからんと思うのは理解できます。
    ただこうした時でも、ごく少ない人数ですが賞与のお礼を言ってくる社員がいます。経営者は意外とこういう反応に弱いものですが、それは経営者が、会社が今年も生き残り、賞与も用意できた、こうして新年度を迎えられることは「ありがたい」と思っているからだと思います。
    いずれにしても、「ありがとう」という言葉が死後にならないように、自分自身、何に関しても簡単に「当たり前」と思わないように注意しようと思います。


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