2015年08月03日 便利な両目
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さて、前回は7月の読書目標は20冊と申しましたが、何とか21冊を読み切り目標を達成することができました。これは、読書するに値する本に恵まれたということと、読書する時に使う目が未だ健全であるという事実に寄っています。
加齢すると、歯と目にお金がかかると聞いたことがありますが、私の場合はそれに頭髪を加えて正解と言えます。治療費はもちろん、治療のための時間浪費もばかになりません。ただ、私の場合は、右目が遠視、左目が近視のために、運転する時も本を読む時も裸眼で済ますことができるので大変に助かっています。とりわけ、好きな読書が老眼鏡なしでできるというのは、読書欲を損なわないでくれるのです。
もっとも酷使してきた目はしばしば充血ではなく失血しやすく、いっときも目薬が手放せません。情報を得るには、聴覚や味覚より視覚からが圧倒的に多いというのは事実ですから、今しばらくは便利な目を大事にしながら、生活を楽しみたいと思っています。
最後に蛇足ながら、「首相」という名前にも目が入っています。「相」の字を立てに並べ替えると、木の上に目がある形となり、それは高い所から全体を見渡すという意味になります。安倍首相には、大局観に立って、国の進むべき道を正しく選択してほしいものです。ところで、安倍首相の目は、遠視でしょうか、あるいは近視でしょうか?
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2015年07月27日 7月の読書目標
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最近、私どもの会社では読書が奨励されていますので、私自身今月は20冊の本を読もうと目下挑戦中です。そこで、今月上旬に上京した際に、20個のそろばん玉が針金に通してある使用目的不明の道具を購入しました。目的は読書冊数のカウンターという訳です。
そろばん玉を一個ずつ動かすことが面白く、又、毎日眺めていることがプレッシャーになり、順調に読書が進んでいます。一体どんな本を読んでいるか興味を持たれる向きもあるかと思いますので、恐縮ながらここで紹介させていただきます。
「初秋」 ロバート・B・パーカー
「家族という病」 下重暁子
「うず潮のひと」 高橋治
「仕事は楽しいかね?」 デイル・ドーテン
「薔薇の名前 上下」 ウンベルト・エーコ
「想像ラジオ」 いとうせいこう
「日の名残り」 カズオ・イシグロ
「連環記」 幸田露伴
「詩は世界を裸にする」 PLAYBOY2008.9月号
「日本数寄」 松岡正剛
「佐藤一斎「重職心得箇条」を読む」 安岡正篤
「103歳になってわかったこと」 篠田桃紅
「NHK美の壷 金沢」
「現代訳 正法眼蔵」 禅文化学院
「クレーの絵本」 谷川俊太郎
「句集 半生」 中村汀女
我ながら雑読そのものですが、一応、自分の趣味が反映されていると言えば言えそうです。残されたノルマは後4冊。あと5日間ありますので、今月はぎりぎり目標達成できそうです。 |
2015年07月21日 由来を調べる
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小さい時から切手やグリコのおもちゃなどを集めるのが好きでしたが、この歳になっても物を集めるという癖は治りそうにありません。コレクター心理というのは人それぞれかも知れませんが、私の場合は、発見する喜び、自分だけの物にする満足感、その物の由緒来歴を調べる楽しさなどのためにあると言えます。
そうした点では、新しい物から古い物まで関心の幅は広く、新しい物では「アップルウォッチ」があり、古い物では、紀元前2千年前の中国の殷の青銅器などが身近にあります。
最近調べているのは、10年ほど前に東京の青山の骨董店で買った秦・漢時代の瓦一片です。この瓦は硯の代用品として使用されていて、こうした物は瓦硯と呼ばれていたようです。裏面には、硯として墨を磨った跡があり、表面には吉兆か又は家内安全の文字が刻まれています。
ある本を読んでいましたら、こうした瓦は紙に鉛筆でトレースすると、一つの作品になると紹介されていましたので、早速試してみたが写真のものです。刻まれている文字は「長生無極」。多分、漢の瓦と思いますが、漢だとしても今から約2千年遡るのですから、その間この瓦がどういう経緯で、またどういう人の手を経て伝わって来たかと想像したりして楽しんでいます。
由来と経緯と言えば、茶道具の場合は、特にその由来が道具の価値を大きく左右します。箱書き、極め、共箱などの言葉も古い道具に特有のものです。千利休から織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に持ち主が変わったという道具がある世界ですから、数寄者にとっては魅力的でたまらないというのもよく分かる気がします。
そうした大物には無縁ですが、自分なりの審美眼を頼りに、これからも自分のお小遣いで買える範囲で、珍しい物、美しい物、古い物を探していきたいと思っています。
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