2024年10月24日 大作3連続
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完成した船の全長は約1m50cm。船の内部に機関室や部屋などをレゴブロックで約10層程度組み立てていくので相当てこずった。集中力と根気が試されているようでひたすらタイタニック号と葛藤した9日間が過ぎ、今や作品を見る人に驚きと感動を与えることでのみで疲労した神経が癒されているのである。 |
2024年10月21日 老舗料亭の灯
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九州全体で訪れたことのある老舗料亭はきわめて少ない。鹿児島、宮崎、大分、佐賀ではなく、長崎の坂本龍馬の刀傷があることで知られる花月は、オーナーではなく地元有志の後援で運営されていると聞いた。博多には老松と三光園という料亭があったが、後者は残念ながら数年前に閉鎖した。つまり、私の知っている老舗料亭は九州では老松と田吾作しかないのである。 そして今日の接待文化の変遷により老舗料亭の灯を守ることが年々難しくなっている。そもそも官々接待の場として賑わった料亭は、若い人には堅苦しさ、料金の高さなどで敬遠され始めているようだ。料亭文化の灯を守ろうという運動を提唱してことのある身としては、この貴重な文化遺産をなんとかして守りたいと気を病んでいる昨今である。(その点舞妓はんのいる京都は別格でうらやましい) |
2024年10月08日 宗教的な話
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日本古来の神道が大陸から渡来した仏教を受け入れ、本地垂迹説という日本独特の宗教思想を発明したように、日本人の思想の受容力は幅広い。なにしろ八百万の神がおわす国柄なのだから。従ってというのもおこがましいが、我が家には先祖の位牌を祀る仏壇を始め、神像、仏像、聖母子像、ヒンズー教の神像など多くの宗教にまつわる像が安置されている。人間を救うという一点ではどの宗教も共通しているはずだと思っているせいかも知れない。 今日はその中でもエジプトのカイロで買ってきたイスラム教に因むものを紹介したい。イスラム教では偶像崇拝を禁止しているので、これはコーランの一節をカリグラフィー(装飾的な文字)で現したものである。紙ではなくパピルスの書かれた文字は「アラーは偉大なり」と聞いたが、読めないので売ったエジプト人を信ずるほかはない。ただ神々しいまでに装飾されたコーランの一節は美しく、礼拝するだけの価値を持っているように感じるのである。 |