2023年08月22日 キャリアの成り手不足
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配属先は霞ヶ関の本省大臣官房政策課という省全体の政策を調整するところである。当時の私が勤めていた銀行は中央官庁との人事交流が盛んで、常時20〜30人の行員が各種機関に派遣され、国策と金融業務の一体運営に尽力していたのである。 そのわずか2年間の出向経験から類推するに、昨今のキャリア(国家公務員上級職)の成り手不足の原因は次のように考えている。もちろん、世上言われているブラック企業化したキャリアの職場環境とは別の視点である。その第一は、政治家主導によりキャリアの活躍の場が大幅に減少したこと(優秀な政治家もいればそうでない政治家もいよう)。第ニに、キャリアのトップである事務次官の意思表明の場が全くなくなったこと(かつては大臣と事務次官が一緒に記者会見していた)。最後に、その結果としてキャリアの誇りややり甲斐がなくなったこと(これは民間企業にもありえることなのでトップは要注意)。この見解は一時的なキャリア経験者の偏見かも知れない点、ご容赦のほどを。 |
2023年08月16日 額の裏に隠されていた物
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そこで判明したのは、当時の新聞には物価欄があり、主要な乾物については弊社が相場を発表していたという事実である。新聞の欄には「乾物類(新三丁目亀屋)」とある。亀屋とはまさに明治時代の屋号である。さらに記憶が呼び覚まされたのは、明治時代には乾物の相場を新聞紙上で発表していたと父が教えてくれていたことである。とすれば紙切れを額の裏に隠していた犯人は父であり、額が落下したことにより154年の歴史を彩る一級資料が発見できた訳で、今回の偶然に驚きかつ感謝しているのである。 |
2023年08月09日 ゾッとした話
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そのゴキブリの一匹と遭遇したのが先日のこと。それも意外な所で。それはある朝のこと洗面所で歯磨きをしようとしたら、なんと一匹の大きいゴキブリが私が立てかけて置いている歯ブラシのブラシの部分を舐めているではないか。それも心なしか嬉しそうな顔をして。驚くやら腹が立つやらしたが、最後には今までゴキブリが舐めていた歯ブラシを気づかないまま使っていたかと思うとゾッとした。殺虫剤をふりかけるわけにもいかず、ゴキブリを手で追い払いその歯ブラシは捨てた。 「知らぬが仏」とは言うものの、歯磨き粉の味が好きなゴキブリがいるとも知らず、今まで歯磨きをしていた自分がいやになった。そして新しい歯ブラシには当然のことブラシキャップをつけるようにしたのである。さて、猛暑に苦しんでいる方には少しはゾッとしていただいただろうか。だとすれば、私の怖い体験は少しは世の役に立ったと思うのだが。 |