2023年01月20日 ブリコラージュ(器用仕事)
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そうした一つがフランスの人類学者レヴィ=ストロースの研究である。そもそも宇宙船地球号が人口増や戦争により危機に瀕している、文明化の名の下に人類が自然を破壊し尽くそうとしているという問題意識がある。レヴィ=ストロースは未開の地に分け入り、未開人と言われた部族の生活や習慣を研究する中でさまざまな発見をした。その一つが「ありあわせの道具や材料を使い自分の手でものを作る」というブリコラージュの概念である。詳しくはNHKテキスト100分で名著「野生の思考」で参照してほしい。 私としては名前に創造の創の字が入っている以上はブリコラージュは人ごとではない。何か新しいものを、新しい事業を生み出したいとこれまで生きてきたという経緯もある。そこで手近にあるものでブリコラージュの真似ごとをしたのが写真の作品である。胴体は韓国で見つけてきた落ち葉入れ、顔の部分はフランスの古い鳥かご、帽子は朝鮮時代の馬のしっぽの毛で編んだ帽子である。全体を支えているのは真鍮の水筒なのだが、全体で人に見えないだろうか。レヴィ=ストロースからは意味が分かっていないとお叱りを受けそうだが、彼も鬼籍に入っているので天国で笑って見過ごしてくれているかも知れない。 |
2023年01月06日 年賀状
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そして私自身は個人的には3年ほど前から年賀状を一切出さなくなった。それまでは自撮りした写真や下手な絵を使って年賀状を作っていたのだが、なんだか面倒臭くなったのである。スマホでのメールやlineで時候の挨拶ができるようになったことも理由に挙げられるかも知れない。あるいは、30年も40年も会わずにいる方に年賀状を出すのもおかしく感じたのかも知れない。 そういう無礼なことをしながらも、引き続き年賀状を出してくれる友人や取引先がいるのも事実である。そして、今年の年賀状の特徴として、今年を最後にすると宣言する友人や資源保護の観点から年賀状を止めるとの企業が目立った。先に失礼をしている身分としてはさもありなん、わざわざご丁寧に痛み入りますという心境なのである。リスペクトが大事と言われる今日、いろいろと工夫して、大切なご縁を守っていかなければならない。 |
2022年12月19日 車の中で
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車を運転しながらするもう一つのことは、赤信号で車が止まっている時にふと見つけた景色をスマホのカメラで撮影することだ。信号が変わるまでの一瞬のチャンスを生かすのは骨が折れる。スマホを取り出し顔認証でオンにしてカメラ撮影アプリを開き被写体に焦点を合わせて撮影をしなければならない。そういう苦労を伴うだけに面白い写真が撮れたりするとご褒美を得た感じがする。普段見られない景色が確かにそこにはある。(ググると停車中のスマホ撮影はぎりぎりセーフのようだが、これからも十分注意しようっと) |