130件〜132件 (全 729件)
<前の3件
・・・
40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 ・・・
>次の3件
2022年03月01日 ソ連の輸出品:戦車、鉛、死・・・・。
行きつけのカフェは明治7年創業の書店の2階にある。歴史的建造物に指定された建物はモダンであり且つ木のぬくもりを感じさせなんとも居心地がいい。本屋の経営だけにさまざま本や漫画が常備されており、名物のナポリタンとコーヒーゼリーを味わいながら読書するのが至福の時だ。 昨日は株主総会が無事に終わり一息つこうと思って行くと一冊の写真集が目に留まった。タイトルは「侵略1968プラハ」、すぐにプラハの春とその後に起こったソ連とワルシャワ条約機構軍による軍事介入「チェコ事件」に関する報道写真と分かった。現在、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まったばかりである。歴史は繰り返すのかと食い入るように一枚一枚の写真を見ていった。 印象的だったのは、圧倒的な軍事力に対してチェコスロバキア人がとった冷静な抗議行動の一切である。町中の道路標識や建物のネームプレートの撤去(これにより占領軍は今自分がどこにいるか分からなくなる)、至る所に抗議のスローガンを落書き、戦車や軍事車両を市民が取り囲んでの兵士との対話などなどである。そして、今のウクライナでも、市民の手により標識や建物のネームプレートが取り外されていると知った。落書きとしては、表題以外には「昨日は親愛なる友ー今日は殺人者」 「レーニンよ、目を覚ませ、ブレジネフの気が狂った」 「欲しいのは妥協ではない、欲しいのは勝利だ」 「強要された同意は無効だ」。私もウクライナを心から応援したい。
|
2022年02月24日 新型コロナと小噺(こばなし)
オミクロン株による感染拡大と新規感染者の高止まりは、昨年末デルタ株による感染者がゼロ行進していた頃からすれば想像もできない規模となっている。幼児の感染者が激増している現状は、言うまでももなく家庭内感染の増大を意味している。各国の詳しい情報を得ているはずの政府が相も変わらず後手を踏むのには呆れてしまう。 かくしてわが身辺にもオミクロン株が押し寄せ、私も思いもかけず濃厚接触者になった。致し方なく、検査キットを取り寄せこわごわと抗原検査をしてみれば幸いにも陰性。とりあえずほっとはしたが、謹慎生活を強いられたのにはまいった。 そして同じく1週間の自宅待機を強いられた孫娘に下記のごとき小噺が産まれた。1週間のリモート授業を受けた後、孫娘が久しぶりに小学校に登校した時の会話。 「どうして学校を休んでいたの?」 「なんとなく。」 「自由人だね。」 そうです、会社人間も自由人でなくては、と今朝会社の朝礼でこの実話を披露した次第。
|
「世界の民藝」という本を読んでいて思いがけない発見があった。本に紹介されている民藝品のうち、3個の品が我が家に到来しているのである。丁寧な説明を読んでいるうちに、それらの謎めいた素性が初めて分かったのは望外の幸せだった。 その一つがタイの骨董店で見つけた経典である。本にある説明は次のごときもので、専門用語が多くてなかなか頭に入ってこない。「ビルマ文字のパーリ語で書かれたもので、貝葉に漆塗りし金箔を押した上に、黒漆で経文を書いた豪華な体裁の南部上座部仏教の経典」とある。ちなみにネットで調べると、パーリ語とは南伝上座仏教の典籍で主に使われる、紀元前3世紀まで遡る古い言語とか。また貝葉とは紙の代用品として使用した貝多羅葉(タラパヤシ)のことだそうだが、依然ちんぷんかんなことに変わりはない。 もう二つは、インドネシアで買った絵柄が彫刻された木製筒と地元で見つけた朝鮮時代の飴釉の壺である。前者は儀式に使う薬草入れで少し怖そうな男の顔の栓が付いている。後者はハチミツや塩などを入れた台所用品と分かった。それぞれ三つの品を手に入れたのは今から約20年前のこと、それが今日やっと正体が分かったという次第である。とはいえ、郷土の方言で言えば「なんとんつくれん」品物を身近に置いて眺めながら、改めてなんでこんな物を買ったのだろうとため息ばかりついている。
|
130件〜132件 (全 729件)
<前の3件
・・・
40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 ・・・
>次の3件