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トップに立った人は3年先に評価される判断をしなければならない。なぜかならば、目の前にある課題や問題はトップでなくても一般社員でも分かることだからだ。そうした案件は優秀な部下ならば日常業務の中で処理してくれるだろう。 しかし、3年先になって初めて評価される判断となれば、時代を読み、自社の経営資源を考慮し、先見性を駆使することになる。その時点ではその判断は部下には理解できないかも知れない。宅急便を創始したヤマト運輸の小倉社長の逸話が残っている。役員会で宅配業務を始めようと諮ったら、役員全員が反対したというのである。もちろん、小倉さんは「密度理論」という独自の理論を作りだし、実証実験を繰り返し、最終的には宅急便を成功させたのである。 私にとっても難しい判断が過去にあったことは確かだ。失敗も多かったが、失敗から学び再挑戦を繰り返した。3年経って初めて良い結果が出た時にはやってて良かった、判断は正しかったと胸をなでおろしたことも多い。そしてそれは孤独を伴うことを覚悟しなければならない。中国の古典「孟子」に出てくる言葉、「自ら省みて縮(なお)くんば、一千万人といえども我いかん」の心境に近いと言えよう。
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古く続く商家には独特の家訓が大事に伝え守られていることが多い。江戸時代の商家の家訓を集めた本がある。あるコンサルタント会社から贈呈された家訓集は全20巻ぐらいの大部だったので、ぱらぱら捲っただけですぐにギブアップした。やはり実体験したことこそ記憶に残るものである。その点、イオングループの前身ジャスコ創業者の岡田さんが熊本で講演した時に聞いた岡田家の家訓は忘れがたい。 岡田家には、「大黒柱に車をつけろ」という家訓があるそうだ。小売り店を営んでいた時に近くにバイパスができ、人と車の流れが旧道からバイパスに劇的に変化した。その時に先祖伝来の店を閉めたり売ったりすることはできないと考えがちであるが、時代の変化に合わせるためには、古い店を閉めバイパス沿いに移転オープンすべきだと言った趣旨の話だった。大黒柱だとしても、時代が変わればその役割を終えるのであり、素早く転換しなければならないと教えられた。 一方、商売を続けて長い拙宅にも家訓に似たものが伝わっている。祖父が言っていたのが、「山より大きなイノシシは出ない」。怯えたり不安にかられると、庭の木が揺れただけでも幽霊に見えるものである。不安にかられて過剰反応はすべきでないと解釈している。また父には、「のれんは築くもので守るものではない」という言葉が残されている。私が好きな「一代一業」、つまり歴史や伝統を守るだけではなく、常に創業すべくチャレンジすべきだと解釈している。
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孫が通っている高校の社会科の授業で、今回の総選挙の模擬演習があったとのこと。選挙権を与えられる前の学生に対して洒落たこと、つまり実学的かつ有意義なことをするなと感心した。 クラス全員に各党の政策綱領が配られ、グループディスカッションの上支持政党を決めたそうだ。自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党などの主要政党に加え、共産党、参政党までそれぞれの政策の違いをじっくり勉強したらしい。 今は18歳から投票できる時代になっているので、若いうちから政治に感心を持たせることは確かに重要なことだ。我が家でも高校生の孫からどこの政党に投票するか聞かれたが、それは秘密とお茶を濁した(ちなみに、孫は国民民主党が良いとの答え)。しかし、これからは若者にも考え方をしっかり説明することが年長者の使命ではないかと考えている。(秋めいてきた高原はコスモスの花で彩られる)
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