芭蕉林通信(ブログ)

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2025年02月13日 田原(たばる)塾で学んだこと

 昨日田原塾35期の記念式典があり、私も一期生として参加した。田原塾とは細川知事が熊本の経営者を育成しようと始めた一年に亘る研修プログラムである。昔で言えば、萩の松下村塾、日田の咸宜園、大阪の適塾を思い出してもらえれば良い。この35年間500名を超える卒業生を送り出し、その多くがいまなお県内各地でリーダーとして活躍していることを鑑みれば、今や熊本の知的財産の一つと言ってよい。

 かく言う私も田原塾に参加して多大な影響を受けた。特に一期生は失敗は許されないとの県当局の思い入れが強かったのだろう、一年を通して実に多彩かつ有力な講師陣が配置された。和歌や生け花、フランス料理などの授業が組まれ、リベラルアーツの一端まで学ばされた。そうした中でも心に残り、今なお仕事に活かしている教えがいくつかある。

 その一つが女優の如月小春さんが紹介したシェークスピアの「人生は舞台、人間は俳優」という言葉だ。その頃社長になりたての私は責任の重さと自分自身の実力のギャップに戸惑っていたが一瞬にして悟った。それはあるべき姿の社長像を演じればいいのだと。もちろん名優もいれば大根役者もいるのだろうが、なぜか一挙に肩の荷が下りる気がした。二つ目は神戸大学の加護野教授が阿蘇での一泊二日のゼミで教えてくれたこどである。ゆでガエルの譬え、カマスの実験、仮設と検証で新規事業を成功させた企業の話などなど。その時の講師陣の多くが亡くなった今、いただいた貴重な教えの数々はできるだけ後輩たちに伝えていこうと思っている。(今朝、庭の梅が一輪咲いているのを見つけました。)

2025年02月10日 イギリス土産の詩を生成AIと共同翻訳してみた

微笑みはお金がかからない上に、しかも与えるものは大きい。
微笑みは受ける人を豊かにし、与える人を貧しくすることもない。
微笑みは一瞬のものかも知れないが、しばしば長く記憶に残ることがある。
微笑みのない孤独な人に金持ちも力持ちもいない。
一方で微笑みによって豊かな人はいても、貧しい人もまたいない。
微笑みは家庭を幸せにし、仕事を善意あるものとし、友情の証となる。
微笑みは疲れを癒し、失望あるものを鼓舞し、悲しみに光を当て、トラブルには 自然で最善の処方薬となる。
しかし、微笑みはいまだ買われることも請われることも借りられることもまた盗まれることもない。
それは与えられるまでは誰にとっても何の価値もないものである。
ときどき、人々はあまりに疲れていて微笑む余裕がない。
そんな時は、あなたの微笑みを彼らに与えてほしい。
微笑みが必要なのは、もう微笑むことができないほど疲れた人なのだから。

(ANONというのは、無名の人という意味。日本的に言うと詠み人知らず。) 注;最後の3行は生成AI「コパイロット」の翻訳に頼った。

2025年02月03日 熊本にTSMCがやって来た

 昨年末にTSMCの新工場が半導体の生産を開始したとの報道があった。県知事は歓迎のメッセージを発したが県民にはいまだ実感がわかないとういうのが本音ではなかろうか。県民のもっぱらの関心は地下水の枯渇と汚染であり、周辺道路の渋滞、地価の上昇などである。進出による波及効果は相当にあるとは言っても、当面は人手不足に拍車を打っているなどマイナス要素ばかりに目が行く。もちろん長期的に考えれば、熊本が飛躍するチャンスを得ているということは事実であろう。

 私の会社でもその効果が感じられると思われるのは倉庫需要の高まりである。新しい荷主にTSMC関連企業の名があがってもいる。ただ本格的な動きになっていないのは、今の時点では自動車販売の不振などで半導体需要が弱まっているからではないかと思っている。

 ところが昨晩、台湾料理の店「鼎泰豊(てぃんたいふぉん)」に行って驚いた。子連れの台湾人家族が4〜5組同時に来店したのである。幼い子は産まれたばかり、大きな子でも小学生ぐらいだからインバウンド客というよりはTSMCの社員家族だろうと推測した。一家族3〜4人の子供数というのも中国本土からの客とは思えなかった。かくして意外なところでTSMCの進出を初めて肌身で感じたのである。地元にお金をもっと落としてもらえればありがたいとも。

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