芭蕉林通信(ブログ)

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2023年05月26日 数字に驚いた話

 何気なく家人から聞いた話に驚いた。女性が生涯において使う女性ホルモンの量はティースプーン一杯分だそうだ。日頃から無関心な事柄ではあっても、常識を破るがごとき事柄には度肝を抜かれる。女性らしさがティースプーン一杯分のホルモンに左右されるとすると、ホルモン一滴は想像を絶する力を秘めていることになる。女性の男性化、男性の女性化が気になるこの世の中、ホルモンの世界にも変化が起こっているのかと想像したくなる。

 もう一つは世界的な投資家ウォーレン・バフェットさんとの昼食会の値段である。オークションで競り落とされた金額は25億6千万円とか。これまた想像を絶する金額である。テレビで解説していたが、バフェットさんに会うというのは決して金儲けの話を聞くというものではなく、哲学家か思想家に会うといったことらしい。15兆円の個人資産を持つ思想家は人類史上初めてのことだから、確かに直接面会できる機会は超貴重と言える。しかしながら、私からすればそんな金を出せる人も超貴重な存在に思えてくる。

 最後に好きなバフェットさんの名言を紹介しよう。「今はみじめだけど、これから10年間は素晴らしものになる」などど考えてはいけません。あるいは、「今はこれだけしか稼げないけど、将来はこの10倍は稼げる」などと行動してもいけません。今、楽しめないものを今後10年間に楽しむことが出来るでしょうか?たぶん、それは無理でしょう。今、好きなことをやりなさい。

2023年05月26日 木から落ちる

 先日、作庭を依頼している植木職人から木から落ちてけがをしたとの連絡が入った。4メートルの木から地面にあった鉄パイプの上に落ち肋骨2本を折ったとのこと。そこで不謹慎ながら思い出したのが、兼好法師の徒然草の一節「木のぼり名人」である。木に登って作業する弟子に対して名人は高い所にゐる時は黙って見ているが、弟子が飛び降りてこれそうな高さに差し掛かった時に初めて「気をつけろ」と声をかけるというのである。高い所では自ら気を付けるが低い所では油断しやすいからというのがその理由だ。我が植木職人はいかにして落下したのか次回聞きたいと思っている。

 さらに徒然草には「囲碁名人」の一節もありこれも私の好きな話だ。そこでは、名人は負けないように負けないように石を打つことが大事だと言っている。一見して消極的な石の打ち方のようにも思えるが、企業経営にも相通じるモノがあるような気がする。つまり企業経営においても成長を期するあまりに積極的に投資をしたり事業展開をして過剰投資に陥ることがある。あくまで慎重な判断と引き際が大切だ。囲碁名人にように、つぶれないようにつぶれないように手を打っている内に企業が知らず知らずの内に成長するのが理想だ。

 亡き父からは「損切り」という言葉を教えてもらった。損を取り返そうと深追いするのではなく、思い切って損を確定させ事態を収束させるということだ。振り返れば、これまでに犯した仕事上の失敗は数知れない。そのたびに損切りして生き残って来た。改めて、兼好法師や亡き父には感謝しなければならない。

2023年05月16日 ディスカウント列島

 いつの間にか日本という国はディスカウント列島と化してしまった。円は安くなり、実質賃金は上がらず、超低金利が続き、物価も昨年までは低く推移した。日銀の2%のインフレターゲットは失敗した。海外資本による企業や不動産の買収が盛んなのは、日本全体がディスカウントしているように見えることによる。

 地方の企業は、低生産性・低賃金で生き残って来た。その代わりに雇用は守るという訳である。しかし、物に限らず人の動きもグローバル化した今日では、この地方企業の生き残り策は危うい。

 現に、地方におけるブランド企業と自他共に認めてきた企業群が試練の時を迎えている。経済の変化に対して構造的な問題が表出したからである。これらブランド企業といえども、仮に収益を上げ得ないならば、優秀な社員や幹部の離脱を招き、採用難に陥ることを避けられない。この点よくよく吟味しなければならないと自戒している。

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