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2017年04月04日 身近にいたアクティブ・シニア
91歳の経営コンサルタントの先生がいる。大阪から一人で新幹線に乗り熊本まで来て、また一人で大阪に帰って行く。その間、必ず何カ所かで講演しながらの旅なのである。私たちは「まだ若いねえ」と先生から羨ましがられるが、先生の元気の方がもっと羨ましい。 次に驚いたのが高校時代に習ったことがある音楽の先生が96歳で再婚するという話。アメリカに住む弟がメールで知らせてくれた。相手の73歳の女性と合わせた年齢が169歳になるということで珍しく思われたのか、今週号の週刊新潮に紹介されている。歳の差だけみれば羨ましい気にもなる、いやならないか。 テニス仲間にも超人的な高齢者がいる。それは宮崎に住むTさんで私よりは10歳以上年長で80歳近いはずだが、試合になるとなかなか勝てない。昨秋お会いした時には、Tさんの瞼に光るものがあるので近づいて見たら、瞼にセロテープが貼ってある(もしも涙だったら可愛いかったのに)。訳を聞けば、瞼が垂れ下がってきて目が開かずに視界が悪い、それでセロテープを瞼に貼ってつり上げているのだそうだ。そういう人にもテニスで勝てないとは我ながら情けなくなった。それにしても恐るべきアクティブ・シニアの存在ではないか。
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大型ゴミを捨てようと納戸を整理していて、錆び付いたブリキ缶を発見した。蓋を無理やりこじ開けると、そこには長年行方が分からないでいた奈良の伯父さんからの手紙が多数あった。正確に言うと、奈良の伯父さんとは血のつながりはない。母が戦前に奈良の大学に通っていた時に、市会議員選挙に立候補した伯父さんを応援してウグイス嬢をした縁があっただけだ。 そして時代が巡り、私が高校の修学旅行で奈良に赴いた時、伯父さん一家が総出で歓待してくれた。それ以来、特に私が東京の大学に行って以来、毎年何度も奈良に遊びに行く関係になったのである。とりわけ伯父さんの独身の長女が母の同年代ということで、母親の如く私を可愛がってくれたのであった。 その伯父さんは教育家であり、市議会の重鎮という立場。孫のごとき私に頻繁に手紙を書いて送ってくれていたのである。そしてその手紙とは、美濃和紙の巻き紙に墨痕鮮やかに滔々と言葉が連なっているのである。達筆な伯父さんに自分の名前は大きく書きなさいと戒められたことも今となっては懐かしい。そしてそれらの手紙は今では私の宝物であり、伯父さんのような方達から励まされ、期待されたからこそ今日の自分がいることに気づかされるのである。
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パソコンの普及によりひらがなの漢字変換が簡単になった。その分、手書きで漢字を書く機会が減り漢字力が落ちたと思っている。そこで、暇を見つけ利用しているのがスマホの漢字力診断アプリである。難しい問題があり、簡単には100点満点が取れない分だけ闘志を燃やすことになる。 そうした漢字の中でも覚えにくいものがいくつかある。その字が出てくるたびに間違えるので自分ながらいやになる。そうした時、漢字雑誌を読んでいて、難しい漢字の一つ「鬱」の覚え方が説明されていて思わず唸ってしまった。答えは、「リンカーンはコメダのコーヒーを三杯飲む」というもの。騙されたと思って試してみてほしい。私自身は、「嫉妬」を「女を病気で失うと女は石になる」という覚え方にした。 ところで、3月26日付けの日経新聞の文化欄「遊遊漢字学」に、「壽」と「櫻」の書き方を母親から聞いたという一文が載っていた。どうやら私と同好の氏はいるようで嬉しくなった。「壽」は「サムライの笛は一吋(インチ)」、「櫻」は「二階の女が気にかかる」とあった。これからも漢字との格闘が続きそうである。
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