2017年08月10日 自制心
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91歳の二人の対談は読み応えがあったのは当然だが、日野原先生が単なる医者ではなく、哲学者であり、思想家であり、また教育家であることがよく理解できた。現代を憂える言葉の中で、先生が200年前の思想家ジャン・ジャック・ルソーの書いた「エミール」の一節を紹介している。「子供をダメにする一番簡単な方法は、何でも欲しいものを与えることである。」というもの。 たまたまだが、スーパープレゼンテーションという番組で、カナダの心理学者がウソについて語っていた。2歳~4歳の子供それぞれにマシュマロを与える。15分間食べるのを我慢できたら、もう一つあげると約束して大人は席をはずす。その後の子供の行動はさまざま。直ぐに食べる子、15分間我慢できる子、ごまかしてウソをつく子。そしてその子らの15年後を追跡調査すると、自制心のある子は順調に成長したのに対して、そうでない子は何らかの問題を起こしたという結果だった。子供に何でも欲しい物を与えては自制心を育たない。ルソーの考えは現代科学で証明されたと感じた。 |
2017年08月07日 アニマルウェルフェアとFSC
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そんな折り、東京オリンピックを商機にするためには二つの課題があるという報道が気になった。一つはフランス料理の第一人者である三国シェフが懸念していた「アニマルウェルフェア」という食材の国際認定問題である。牛や豚、鳥を食材として使う場合には、飼育する環境が整備され、それらの動物が快適に過ごせるようにしなければならないと言う。 またFSCとは国際組織の森林管理協議会のことで、木材の認定基準を定め、林業現場において自然環境への配慮を求めている。適切な間伐をすること、伐採した跡にはいち早く植林をすることなどがTVでは紹介されていた。「アニマルウェルフェア」にしてもFSCが行う認定にしても国内では未だ普及していない。ただ、「アニマルウェルフェア」の国内事例として、熊本県産山地区での赤牛飼育が紹介されたのは感動したし、誇らしかった。 |
2017年07月31日 閉店案内
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果たしてAクラブはホステス不足に陥ったのが閉店原因なのだろうか。私には気になっていることがある。熊本地震の約1年後、たまたまAクラブに寄ったら、私がキープしていたボトルが割れたと言う。割れたという連絡がなかったではないかとやんわり抗議したが、新たにキープするか、店のボトルで飲んでくれと言う。そりゃないだろうと思いながら、店のボトルで飲んだら高額の支払を要求された。 その後は当然にAクラブから足が遠のいた。客に対する対応に納得がいかなかったからである。そうした時に届いた閉店案内。ひょっとしたら私以外にもお客様の不興を買ったのではないかと邪推した。他に閉店の真の理由があるとは思うのだが、老舗がまた一つなくなるのは地元にとっては残念なことだ。ただ商売をする以上は、この出来事を他山の石としてはならないと思った。 |