2017年07月24日 マッサンの水割り
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ウイスキーの故郷・スコットランドの気候風土に似ているとはいえ、北の大地を切り開き工場を作るというマッサンの開拓者精神には脱帽するしかなかった。北海道の長い厳しい冬が終わり、4月を迎えた工場は春の到来にウキウキした気分に包まれていた。 観光施設ではウイスキーの試飲や販売が行われていたし、カウンタバーでは有料で高級酒を注文することができた。私はせっかく来た記念にと一杯2千円の水割りを注文した。そのバーテンダーが水割りの作り方を教えてくれた。それは「ワン・ツー・スリー」というもの。ワンはウイスキー、ツーは水をその2倍、スリーは氷を3個、そしてマドラーで21回かき混ぜる。すると水割りは適温の10度になると言うのである。今では、家にいても外に出てもこの秘伝の水割りを堪能している。そして、その度に余市の春を思い出すのである。 |
2017年07月18日 キューピー人形の帰還
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しばらくして、専門家に任せれば何とかなるのでないかと気がついた。そこで私の拙い修復痕を残したまま、ある人を介して専門家に修復をお願いした。拙い修復、見つからない破片などからして、一体どこまで修復されるか不安が残った。 そして1年ぶりにキューピー人形と再会したのだが、完璧な修復ぶりには驚嘆した。見つからなかった部分を含めて、壊れる前の姿に完全に戻っているのである。喜んだのは当然だとしても、修復した痕が分からないほどの技術に空恐ろしくなった。ともあれ、元の姿に戻ったキューピー人形は二度と本が落ちて壊れないように今では大事に保管している。 |
2017年07月10日 米国ギャラップ調査の衝撃
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そこで気になるのが日本の教育行政のいい加減さである。一時はゆとり教育により生徒の個性や創造力を養おうとしたが見事に頓挫した。日本では親子に甘えの構造があり、欧米のように生徒の個の確立が進んでいない。つまり、子の親離れ、親の子離れがなされていないのだ。そうした家庭環境の下で生徒に自由に羽ばたけと行っても、生徒は何をして良いのか迷うだけだったのではないか。 さらに、内田樹さんは講演録「日本の覚醒のために」の冒頭で、日本の大学の質的劣化は、世界の注目を集めるほど著しいと述べている。多くの大学は単に卒業単位を取るだけの教育機関に成り下がっており、真にエリート教育がなされていないのではないかと不安になる。こうした大学から学生を社会に送り出しても、知の基礎体力や社会的責任感を持ち合わせていない学生ばかりでは受け皿の企業が苦労する。冒頭のギャラップ調査は国家の一大事だと思った。 |