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最近ことわざが気に入っている。小学校の頃に授業で習った時にはその意味を知る程度であったが、今では実生活に適用していると感じることが多い。物事を説明するのに便利なのは、一種の隠喩(メタファー)だからかも知れない。 ところがふとことわざを逆転してみて驚いた。また別の意味が広がるのである。例えば、
急がば回るな
(変化が激しい時代はすぐに実行すべき)
二兎を追う者は二兎をも得る
(同時並行処理が問題解決のポイント)
全ての道がローマに通じるとは限らない
(選択を誤るな)
溺れる者は藁をも掴めない
(追い込まれたならば失うものが多い) ローマの神であるヤーヌスは前後二つの顔を持つが、ことわざにも二面性があるのだろうか。今、ことわざ辞典をひっくり返しているが、いずれ私家版逆説的ことわざ辞典を作ろうと目論んでいる。
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出勤前の庭の梅の古木に一輪の花が咲いているのを見つけた。まだ松の内が開けるか開けないかの時期の開花である。すぐに思い浮かべたのが、松尾芭蕉高弟の一人服部嵐雪の句「梅一輪一輪ほどのあたたかさ」である。このところ真冬にしては暖かい日が続いていると感じていたのは人間だけではなかったのだ。美しい季語の一つに「春隣」がある。梅一輪で春が隣にあることを感じる幸せな朝であった。 この話には伏線がある。昨日ある先輩とハワイが住み易いかどうか話をしたばかりだったのである。要するにハワイは遊ぶには楽しい所だが、四季のないハワイは住みにくいということを話した。新婚旅行を含めて何度か行ったハワイは、旅行者をのんびりさせる自然と天候に恵まれている代わりに、緊張感が麻痺する何かがある。つまり常夏の島は、四季に慣れ、四季を愛する日本人には住むにはちょっとねえと思わせるものがあるである。四季がないという事実があるのである。(何だか複雑な物言いになったぞ) そうした翌朝に見た一輪の梅。よくぞ日本に生まれけりである。これから梅、桜が日本列島を彩ってくれるだろうと思うと、予測不能の世界情勢にあって、つかの間の幸せをもらった気がした。
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年末年始のTV番組の中で感心したものが一つあった。もちろん、紅白歌合戦のハーフタイムショーで素晴らしいパフォーマンスを見せたピコ太郎ではない。
それはNHKの「なわとびかっとび王選手権」という番組で、全国の小学校6年生が1分間で何人縄跳びで飛ぶかを競うものであった。結果は鹿児島県の花野(けの)小学校の優勝であったが、一年半に及ぶ練習の過程から決勝までを追ったドキュメント番組であった。 その花野小学校に赴いたNHKのアナウンサーがチームメンバーの一人の少女に、「どんなことに気をつけているのか?」と尋ねた。少女は「足元を整えています。」と答えたのである。私は一瞬、縄跳びをするのだから足腰を鍛えるという意味かと捉えた。ところが、少女は「宿題をする、忘れものをしない、時間を守る、思いやりの気持ちを持つことです。」と説明してくれたのである。リーダーの先生の教えがあるのだろうが、それにしても平然と自分の口で言う少女に感心した。 さらに付け加えれば、優勝が決まった後に花野小学校の生徒達は、本気、一人一人の限界を超える、仲間を信頼することが大事と言ったのである。私たち大人は、長い社会人生活の中で身につけた知恵がある代わりに失ったものも多いと思い知らされた。いつの間にか、生活習慣病に陥り、適当に仕事をし、無理をせずに、自己中心的に日々を送っているのである。少年よ少女たちよ、ありがとう。十分に反省して、この一年を過ごします。
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