芭蕉林通信(ブログ)

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2024年07月30日 革ジャンとオートバイ

 私が勉学に目覚めた原体験は中学2年生の出来事にある。当時学校の勉強を舐めていた私は、適当に授業をこなしていれば希望する進学校には楽に合格できると踏んでいた。その時、あろうことか青天の霹靂のごとく突然ぎゃふんと言わされたのである。

 ある日両親からこう言われた。勉強に身が入らないようだが義務教育は中学までである。高校には必ずしも行く必要はないので、これから革ジャンバーとオートバイを買ってあげる。魚市場にある水産会社を紹介するからそこで働きなさいと。なんと非情なことを言う親だと思うと同時に、とっさに冗談じゃない、高校ぐらいには行きたいと心底思った。

 その時発奮する気持ちが目覚めた。両親にまじめに勉強するから高校には行かせてほしいと懇願した。その後両親が二度と就職を勧めなかったことからすれば、私の勉学態度が変わったと認めたのかも知れない。私にとっては自立を促す元服の儀式だったのだろうか。当時我が家の商売は必ずしもうまくいっておらず、家計のやりくりは大変だったはずだ。そのことも発言の背景にあったかも知れないが、今では厳しかった両親に感謝している。「家貧しくして孝子出ず」が今でも好きな言葉だ。(金魚の風鈴から涼しさを感じてください)

2024年07月22日 一本目のタバコ

 パリオリンピック開幕を前にして、日本女子体操のエースが喫煙と飲酒の疑いで代表を辞退したことは活躍を期待していただけにとても残念である。かくなるうえは彼女は19歳という若さだけに、周囲のサポートを得ながら試練を乗り切ってもらいたい。まだ活躍のチャンスはたくさん残っているはずだ。

 私の場合、飲酒は大学生になってから(当時未成年で違法だが今や時効と信じて告白)、タバコは今日まで一切吸ったことはない。なぜかならば父親のアドバイスに従ったからと言うしかない。父親は飲酒やたばこは大いに嗜んでいたにも関わらずだが。

 ある時、高校生の私と中学生の弟は父に呼ばれた。俺はこれまで喫煙を止めようと随分苦労したが、ついに禁煙できなかった。ついては二人はタバコの一本目を吸わないように。一本目を吸えば二本目を吸いたくなる。そうなれば三本目から先は喫煙が癖になる。飲酒は身体の成長を阻害する。もっと背を伸ばしたいと思うならば酒を飲まないことだ。かくして素直な我々兄弟は今日まで一本目のタバコを吸わないまま大人になったという次第。ちなみに飲酒は大学の庭球部の先輩に強要され初めて飲み、散々な目に遭ったことは今もって忘れられない痛恨事である。(絵は生前の父と海軍時代の短剣)

2024年07月17日 外圧による整理整頓

 日本の歴史上、国体を根本的に変えたのは外圧がきっかけである。明治維新はペリーらの黒船来航に始まる。第二次世界大戦後の復興はマッカーサー率いるGHQの統治に始まる。その例外を日本の歴史に探すとすれば、大化の改新かも知れないと私は思う。当時の豪族の力を抑え、天皇中心の集権体制を確立したからだ。  

 トランプ前大統領が奇跡的に襲撃を逃れた結果、共和党は考えを異にする党員を含め一致団結する方向にあると言う。そのことと比較するにはまことにお粗末だが、私の書斎の本棚の崩落は否応なく後始末と整理整頓を強力に促すことになった。片付けに手を付けて分かったことは、いかに多くの本や雑多な物を集め置いていたかということである。人間で言えば、無駄な脂肪の固まりに気が付かず、惰性で肥満の道を歩いていたという印象なのだ。

 そこで大胆な断捨離に取り組んでいるが、その過程で玉石混交の物を仕分けする楽しみを味わっている。さらには、今まで忘れていた貴重な物が出現し喜んだりしている。災い転じて福となす、とはトランプさんも実感している心境かも知れない。そろそろ密かに所蔵しているトランプさんのTシャツの出番がありそうだ。(写真は、熊本地震を引き起こした活断層の割れ目)

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