芭蕉林通信(ブログ)

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2014年07月22日 石を拾う

  ふと自宅で散らかった机を眺めていて、これまで集めた石が随分と増えていることに気が付きました。変わった色と形をした三個の石はエジプトの砂漠で拾ったもの、溶岩は阿蘇山で見つけたものですが帯状に朱が入ったところが気に入っています。珊瑚を付けた石くれや長い海藻が付着していた石などは、長い間波にさらされていたために表面の汚れが景色になっています。
   他には中国の泰山で拾った石などに混じって陶片もちらほら集まってきています。これらは、一時期陶磁器に親しんでいた頃に勉強のために拾ってきたものです。五島列島で拾った陶片には、細かい筋が入ったものやコバルト色の釉薬がたっぷりと垂れているものがありますが、これらを見ていると、焼かれた時は一体どんな形をしていて何に使われていたのだろうと想像するのが楽しいのです。

    これらの一つ一つは、拾ったり見つけたりした場所と時間が密接に関係しているだけに、市場的な価値は全くないにしても、旅を思い出させる記念品として、私にとっては宝物になっているのです。
    とここまで書いて来て、文房飾りとして買った盆石、奇石、印鑑、硯といった類いの品々も石であることに気づきました。やはり、私はつくづく石が好きなのかも知れません。何十万年あるいは何億年かかかってできた石にはそれぞれの出生の秘密とロマンがあり、これからも触ったり、持ち上げたり、虫眼鏡で眺めたり、楽しんでいこうと思っています。


2014年07月14日 サッカーW杯に感激

 今朝は4時過ぎには起き、W杯のドイツとアルゼンチン決勝をTVで鑑賞、堪能しました。決勝が、PK戦ではなくゴールで決着がついたのは劇的で良かったと感じました。
 この一ヶ月は、ブラジルを舞台にしたW杯を予選から本戦までできるだけ観るように心がけました。それは、単刀直入に言って面白かったからです。オリンピックでは国別にメダル獲得数が発表されますが、本質的には個人乃至チームの戦いです。一方、サッカーW杯はまさに国別対抗であり、地域予選を含むと4年がかりの世界大会です。国威発揚の絶好の機会だけに、それぞれの国の政府も国民も熱狂するのだと思いました。

 世界中で巨大な数の人が観ているこのスポーツの感想を述べるのは恥ずかしいことですが、ビジネスマンとして興味深かったことを列挙してみたいと思います。
 ・選手や監督が死力を尽くしている
 ・自己犠牲のプレイが随所にある
 ・個人の力量と組織の作戦が合致しなければならない
 ・全員攻撃、全員防御の姿勢が見て取れる
 ・まさに、サポーターは12人目の選手である
 未だ消化されていない観戦記ですが、寝不足気味の頭が少し冴えたならば、改めて総括したいと思う熱戦の連続でした。正直に言いまして、これほど集中してサッカーの試合を見続けたのは、生まれて初めての経験でした。ふと、4年後のW杯も元気で観れたならばいいな、と思いました。


2014年07月07日 夏が来れば思い出すこと

 関東を襲った梅雨入り直後の大雨は、7月に入ってからは九州方面にその矛先を変えたようです。加えて、例年よりも早く発生した大型台風の影響が目下の心配の種です。
 ということで梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、夏が来れば思い出すことと言えば、大学入学直後に迎えた東京での初めて夏、その夏の匂いといったものでしょうか。18歳という年齢、テニス部という新しい組織、そして望郷の念、そういったものがまぜこぜになった、あの夏の一日には何か懐かしい匂いがあったように思い出されます。

 激しい練習の合間に遠くから聞こえてきた音楽は「フランシーヌの場合」という反戦歌でした。「フランシーヌの場合はあまりにもおばかさん、フランシーヌの場合はあまりにもさびしい・・・』と歌詞の内容に呼応するかのように、甘美な夢を見る心地がしたものです。
 男はいつまでも少年の心を持ち続けると言われますが、それは大人になることを拒否したい、少年時代は心が純粋であったと錯覚しているのかも知れません。男という動物は、いつまでも動物愛護運動に守られていたい存在なのです。

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