2014年04月28日 柳絮との出会い
![]() 先日1年ぶりに中国の協力工場がある山東省に出かけた時のことです。 現地企業の貿易担当者が工場敷地内にある中食会場に連れ行ってくれました。レストランの前で何気なく柳の下に行くと、彼は流暢な日本語でアレルギーに気をつけてと言うのです。何事かと目を凝らすと薄い軽々として白い綿のようなものが、風に乗って右往左往しているのです。 その時はっと気づいたのは、これこそが漢詩に唄われる柳絮というものか、ということです。果たして、垂れ下がる柳の枝をよく観察すると、信じられないことに、多く連なる実が見る間に破れ、その中から本当に小さな種をつけた綿毛がもこもこと湧いてくるのです。そして、それらが風に乗り飛んでいくまでが、実に短い時間に起こるのです。 ネットで柳絮の関する漢詩を調べてみましたら、二編ほど見つけることができました。詩の一部はそれぞれ下記のごとくです。 二月の柳絮は軽やかに微かに 春風に揺れ、人の衣にまといつく 梨花淡白にして柳は深い青 柳絮飛ぶ時 花 城に咲く どうやら日本では柳の種類が違い、柳絮を見ることはまれのようです。そこで私も感動の気持ちを残そうと思い、句作に挑戦してみました。 手で追へば手風に逃ぐる柳絮かな |
2014年04月24日 書のワークショップに参加して
![]() この日曜日は、「書のワークショップ 遊びま書」に参加してきました。が、いささかというより、かなりショックを受けてしまいました。というのは、先生が埼玉から来ている元気な女性で、参加者7人に対して開口一番、「さあ自分を解き放ちましょう!」と指導。参加者一同は、椅子から立ち上がり、膝をぐらぐら腰をふらふらさせながら課題の円や線に挑戦が始まったのです。 それからは好きな字や言葉を勝手に選び書にすることになりましたが、私の場合はどんなに努力しても、自分を解放できないまま、癖のある字しか書けないのです。失礼をかえりみずに言えば、隣の参加者は最初は私よりも下手な字を書いていたのに、あっという間にほれぼれとする字を書いて行くのです。 そこで思ったのは、知識や経験があったとしても役に立たないばかりか、新しいことに挑戦する時には邪魔にさへなるという事実です。かつて素人発想が良いとの説を唱えていたことを思い出しました。私自身が自分で気がつかない内に、知識や経験でがんじがらめになっていたのです。 かくして「遊びま書」とはほど遠く、苦心惨憺のワークショップになったのです。 |
2014年04月14日 ジョーダン・グッズ
![]() Tシャツやシカゴのマイケル・ジョーダンレストランのメニュー表、サイン入りポスターなどが主なものですが、特に大事にしているのが彼がダンクシュートをしているフィギアとサイン入りの本です。フィギアは4人の専門家がパーツを分担して作ったというだけあって精巧にできています。また、本は日本でも「挑戦せずにあきらめることはできない」というタイトルで翻訳出版されています。この本はある方から、私がジョーダンファンと知って譲ってもらったもので、その方からの丁寧なお手紙と共に大事に保管をしているという訳です。 実は2001年9月11日にアメリカを襲った同時多発テロ以来、あれほど楽しみにしていたアメリカへの視察は中止したままです。今のアメリカでは、どういった新しい流通業態が出てきているのか、また新しいヒーローが誰なのか行って確かめたいと思っているところです。 |