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先日久しぶりに佐賀に行く用事がありましたので、足を伸ばして今話題の武雄市図書館に行ってきました。鳥栖から乗り換えて降りたのは、武雄温泉駅です。改札口の前にある観光案内所で地図をもらい、行き方を聞きました。駅からは歩いて20分ほどでしたが、歩いて行くに連れ、駅前の町並みはまばらになり、図書館近くはまさに郊外の雰囲気です。
しかし、雨の中を苦労して歩き着いた図書館は、背後に緑深い山を抱いた大変モダンな建物です。期待を膨らませて中に入ると、入り口から二階まで一望できるオープンスペースには、本、また本の洪水です。武雄市が運営をTSUTAYAに任せていると聞きましたが、TSUTAYAのフラッグシップである代官山のTSUTAYAとはまた一味違うスペースです。
一見して思い浮かべたのは、大阪にある司馬遼太郎記念館の様子です。安藤忠雄さんが設計したこの記念館も、広く高い壁一面が本で覆い尽くされていたはずです。武雄市図書館は本好きにはたまらない空間であり、スターバックスのオープンカフェや読書コーナーなどいろいろとあり、全てに感心しました。
この図書館は一年間で百万人が利用するそうですが、それは現地で乗ったタクシーの運転手さんが週二回は図書館に行って時間をつぶすという話でも納得できました。その運転手さんが言うには、現市長がアイデア豊富で前例のないことに果敢に挑戦していること、そのために一度リコールに会うものの再度当選して、一層自信を深め市政運営をしていることなど面白い話を聞くことができました。
また、図書館の背後にある山には、樹齢3000年はあるという大楠があることがそのあとでわかりました。武雄市と熊本市とは、大楠が共にあることから両市間で交流があることは知っていましたので、その楠も見てきましたが、それはそれは荘厳な楠でした。
私は、犬も歩けば棒に当たるという諺が好きなのですが、今回も佐賀県に行ったおかげで、いろいろな刺激を受けることができました。
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