芭蕉林通信(ブログ)

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2013年12月03日 ターナーの松と奇跡の一本松

先般、大手自動車メーカーの若手板金工らが集って、陸前高田市の奇跡の一本松を復元する活動がNHKで放映されていました。先輩のアドバイスは、ただ単に松を正確に作るのではなく、どのような思いを込めるのか、また見る人からはどう見えるのか考えて作ることが重要だというものでした。
最終的には、各社から集まった若手技術者は見事に松を復元するのですが、活動が行き詰まった時には先輩と若手との葛藤もあり、なかなか見応えのある番組に出来上がっていました。

そうした気分がまだ残っている内だったのでしょう、何気なく見たイギリスの国民的な画家ターナーの絵に描かれている松が、奇跡の一本松にそっくりなことに気がつきました。それは芸術新潮6月号の特集「夏目漱石の眼」でのことです。
絵のタイトルは「チャイルド・ハロルドの巡礼」ですが、漱石は自身の作「坊ちゃん」で次のように述べています。
「あの松を見給へ、幹が真直で、上が傘の様に開いてターナーの画にありそうだね」(赤シャツの言葉)
おかしな事に、私も漱石のように、奇跡の一本松がターナーの松と同じ
ように見えたという疑似体験をしたとういう訳です。こういうことがあるので読書はなかなか止められません。

2013年11月13日 くまもとの「食」の大地親善大使を委嘱されました。

さる10月23日に熊本県庁にて、蒲島知事よりくまもと「食」の大地親善大使に任命されました。
総勢8名ですが、私以外は和食、中華、イタリアン、パティシエといったシェフの方々で、流通業界では私一人に白羽の矢が当たったのは、大変に光栄なことと思っています。

2004年に九州新幹線が部分開業した時に、私個人で「肥後の赤、薩摩の黒」といった食文化発見キャンペーンを仕掛けたことがありました。
その後、鹿児島は黒のイメージを定着させてきましたが、熊本県も今年になって、「くまもとは赤」と正式にキャンペーンをスタートさせたということも、大使任命の理由になったのではと推測しています。

ともあれ、大使には熊本県の豊かな農林水産資源のPRと県外への販路拡大が期待されています。
大使の名刺を活用し、知事の任命に応えるべく、いかにして熊本県を売り出すか作戦を練っているところです。

2013年11月05日 済州島のガイドさん

二度目の済州島に行ってきました。
韓国料理は、焼肉とアワビ尽くしでしたが、二晩とも満喫しました。
その済州島で、現地ガイドさんとの会話がはずんだ結果面白いことになったので、それを紹介いたします。

ガイドさんが、最近は中国人の観光客が増えているばかりではなく、中国人の富裕層や中国企業が済州島の土地を買い占め始めていて心配だ、と言うのです。マンションやホテル建設をする計画もあるのだそうです。
そこで私が、対馬では韓国人や韓国企業が土地を買い占めているが、済州島と同様ではないかと言ったのです。話し上手で愛想のいいガイドさんが突然の黙ってしまったのには、対馬の事情に思い当たる節があったのかもしれません。
いずれにしましても、国民感情というのは、立場を違えれば自分の立場でしかものを言わないということを、改めて感じた事件でした。

近隣外交は昔から難しいことです。
やはり、近攻遠交なのでしょうか。

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