芭蕉林通信(ブログ)

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2013年04月01日 好奇心もほどほどに

昨日(3月31日)は、阿蘇方面の桜が満開ということを聞きましたので、孫二人を連れて高森峠の千本桜を見てきました。その後、家内の友人の別荘に寄ったのですが、東京で生活している孫ら(5歳と2歳)にとっては、思い切って走り回れる別天地だったようです。
兄が落とし穴を掘れば、妹がいとも簡単に穴に落ちる、二人競って椎茸をホダキから取るなど、幸せそのもののようでした。

帰り道にある露天風呂に入った時のことです。一人の外国人が風呂に入ってきました。偶然に露天風呂で二人きりになった時、長年熊本県民の課題と言われてきた「おもてなし」を思い出したのです。

それからの涙ぐましい努力を想像してもらいたいと思います。錆び付いた英語を思い出し、記憶をたどって単語を繰り出し、時には彼に助け舟を出してもらいながら会話をした結果、次のようなことが判明しました。
彼はフロリダ在住のアメリカ人で、福岡出身の日本人妻との間に4ヶ月の乳飲み子がいること、一ヶ月の予定で奥様と日本へ里帰り中ということなどです。
そろそろ疲れたな、湯疲れしたなと思い、会話が途切れた時です。
彼が、「いや、一ヶ月ぶりに英語で話しました。」と日本語で言ったのです。
私に疲れがどっと出たのは当たり前のことです。本音はもっと早く言って、といったところでしょうか。

好奇心もたまには疲れを催すものです。

2013年03月29日 スマホ撮影と詩人の霊感

数多い趣味の一つが写真撮影です。海外旅行の度に作った私家版写真集も5冊を越えました。一眼レフカメラは2台、土門拳の「古寺巡礼」は全5巻が揃いました。
しかし最近凝っているのが、スマホの無料のカメラ撮影アプリです。使いこなすのに時間がかかりましたが、手軽で各種フィルターが使えるとあって、毎日数枚ずつ撮影しています。一眼レフの難しい操作から解放され、遊び感覚で面白い写真が撮れるのに魅力を感じています。

ところが、昨日来熊された詩人、高橋睦郎さんはテレビや携帯電話を持ってないと聞き驚きました。と同時に、高橋さんが言うように、詩人として霊感を受けるには、文明の機器はあってはならないものと思い当たった次第です。
芭蕉や世阿弥、シェークスピアを学力とは関係ない、天才と見なしておられる高橋さんの詩をこれからも機会あるたびに楽しみたいと思っています。

なお、今回の写真は、細川ガラシャ婦人の墓がある旧泰勝寺跡で、ある花人がしつらえたものです。苔むした木に蕗の薹とキノコが生えていたものを飾ってありましたが、障子を通した柔らかい光に静かな空間ができていて感動しました。

2013年03月12日 息抜きまたは私の好きな場所

写真を趣味にしていると、魅力的な被写体が多くある所と全くない所があることに気づかされます。季節感を味わえたり、伝統的なものがあっつたりすれば、写真を撮ろうという意欲が湧いてきます。

現代的であったとしても、おしゃれな雰囲気を持った空間は、写真の切り取り方はやィルターの使い方次第で意外と面白い写真が撮れたりして嬉しくなります。

自宅近所にある島田美術館に併設されたカフェは、そんなお気に入りの空間です。最近、全国の美術館に併設されたカフェやレストラン、あるいはスーベニア・ショップが人気なのも、何となく理由が分かる気がします。
さて、島田美術館が良いのは、何と言っても熊本市の西方に位置し、石神山や金峰山の山裾に包まれたような緑豊かな自然環境にあります。しかも、宮本武蔵に関する美術品で著名な展示室やガラス工房など、伝統と現代がうまくミックスされており、しばしば開催される企画展も変化を生んでいるのです。

そんな場所で、何気なく屋外のテーブルに置かれた植物を撮影してみましたが、幻想的でリズム感のある写真となりました。私の大好きな場所には、日を開けずに行かないと落ち着かないのです。

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