芭蕉林通信(ブログ)

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2013年10月17日 江図湖の魅力

熊本市の中心市街地から車でわずか15分の距離にあるのが、市民憩いの場となっている江図湖です。

9月の中秋の名月を江図湖の屋形船に乗って鑑賞しようと誘われた時は、あまり乗り気ではなかったのです。しかし、当日乗船してみると、透き通った水の中には流れに揺れる藻、そこに住み着く魚の群れ、またその魚を捕食する水鳥を間近にみることができ心から感動しました。

乗船は午後6時でしたが、いまだある残照に、水面は岸辺の柳を写し一幅の絵画です。そして、やがて日が沈むと名月が代わって登場、江図湖はまったく異なる空間に変貌してくれました。

当日は俳句の会でしたので、私も一句投句したのですが、12人のメンバーの中で、たまたま最高点を獲得したのは、予想外の運の良さでした。

月明かりの中、水辺動物園にある観覧車のネオンが湖に写り幻想的なシーンです。長年住み慣れた熊本市民でありながら、「ジェジェジェ」を連発することになり、多くの人に江図湖の素晴らしさを伝えたいと誓った夕べとなりました。

2013年09月26日 試験の悪夢

社会人になってからも相当な年月、試験を受けて苦しむ悪夢を見たものです。私たちの大学受験の時は、四当五落(一日4時間以下の睡眠ならば合格・5時間以上眠ったならば不合格)と言われており、受験戦争の余韻が長い間、潜在心理に深く刻まれていたとしか思えません。
しかし、さすがに最近はそうした悪夢とは無縁に過ごしてきました。熊本商工会議所の観光委員長をしていた時に、「熊本観光・文化検定」をスタートさせましたが、試験問題の最終チェックをしなければならない立場のため、自ら受験するということもなく今日を迎えています。

ところが、どういう訳か約40年ぶりに試験を受けることになりました。それは、「惣菜管理士3級」という資格試験です。さっそく教材が小さめな段ボール一箱送られてきましたが、今は覚悟を決めて勉強を開始したばかりです。
会社の社員数人と同時受験ですから、一人合格できないのも見苦しく恥ずかしいので、今となっては腹をくくって挑戦するつもりです。

食品を扱う企業を経営しながら、マネージメントに専念するという言い訳で通してきましたが、これからは一初心者として、新たな知識の吸収に喜びを見いだそうと思っています。
それにしても、また試験を受ける悪夢が始まるかと思うと、そればかりは憂鬱な気がしてくるのです。

2013年08月27日 夏の終わりに

先日行った映画館で予告編があり、瀬戸内寂聴さんの「夏の終わり」というベストセラー小説が今月末には封切りになるということを知りました。タイトルそのままに、夏の終わりに封切りとは心憎い演出です。

宮崎駿監督の「風立ちぬ」もロマンチックなタイトルです。堀辰雄の同名小説の復刻版を古本屋から探して、40年ぶりぐらいに再読しましたが、レースのような繊細な愛の小説であることに、改めて感心しました。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」というフランスの詩の翻訳も文語調で余韻があり素敵です。70歳を超えた宮崎監督がこの映画を作る1000日を追ったNHK番組「プロフェショナル」がたまたま昨晩放映されました。歳をとれば作りたい映画は変わる、との監督の発言が印象に残りました。それにしても、芸術作品を生み出す苦労は並大抵のことではないと感じました。

その点、1896年の8月27日に誕生した宮沢賢治がその37歳の生涯で生み出した作品の多さには感銘を受けます。童話、詩、評論など賢治自らの世界観を作り出していることに、今更ながら感動します。
地質学に興味を持った賢治は、その作品にも鉱物をよく表現に活かしていたことを、最近買った新刊書「賢治と鉱物」で知りました。
また、一方で、鉱物の持つ神秘性や美しさというものに私自身が目を開かれた本でもありました。

今、宮沢賢治の故郷である、岩手県の花巻や遠野に行って、その世界を自分の目で追体験したいと思っています。

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