2009年12月21日 今年の秋の体験
今年の秋は日頃の念願がいろいろと叶った良い年でした。 まずは、京都で桂離宮を見学、さらには松下幸之助氏のPHPの拠点となった真々庵を訪問。東京では、上野の東京国立博物館で正倉院御物の数々を鑑賞できました。 率直な感想は、日本文化は素晴らしいということです。 ![]() 見学できた中でも、桂離宮は特別な存在です。熊本の細川家の始祖である細川幽斎公が古今伝授した相手こそが、桂離宮を造営した智仁(としひと)親王その人だったからです。 その桂離宮は紅葉がまっさかりで、雨にそぶる庭には落ち葉が散り敷き、それは美しいたたずまいでした。 来年は、細川幽斎公没後400年ということで、水前寺公園に移築されている古今伝授の間が修復されます。それをきっかけに、熊本あげて400年祭を開催しようという機運が盛り上がっています。400年の時空を越えた出会いを楽しみにしている昨今です。 |
2009年12月08日 最近の阿蘇の牛事情
![]() しかし、最近は黒牛人気により、阿蘇に黒牛を見かけることが多くなりました。今から10年ほど前、県の農林水産部で、県内の飼育頭数では黒牛が赤牛を抜いたという話を聞き驚いたことがあります。 小さい時から阿蘇の高原で見慣れていたのは、体が大きくて動きの緩慢な赤牛たちでした。車で赤牛のすぐ横を通ったり、赤牛が放牧された牧場の水飲み場で、赤牛を警戒しながらも子供達と小魚を捕って遊んだ思い出があります。 そうした赤牛を押しのけるように、最近では黒牛が増えたのは、肉質がよく 高値が付くという理由があるからのようです。でも、赤牛を幼なじみとしている私としては、阿蘇に黒牛というのは違和感がぬぐえないのが現実です。 ということで、赤牛を食べる運動に参加しています。まず、赤牛オーナー制度に参加して、赤牛に「五山」という名を付けさせてもらいました。また、直営のレストランでは、赤牛を使ったヘルシーメニューを提供しています。 湯布院の知人の話では、宿泊したお客様に赤牛は草原に育った牛ですと薦めると、大抵のお客様は黒牛ではなく赤牛を注文されるという耳寄りな話も聞きました。 阿蘇の千年草原は人手をかけて守ってきた自然景観です。これからも、草原に赤牛が遊ぶ姿が見られるよう、ささやかな努力を続けていこうと思っています。 |
2009年10月28日 社員旅行で台湾へ
![]() 今回は、台北以外に花蓮や九イ分にまで足を伸ばすことができました。 花蓮では、原住民であるアミ族の踊りに巻き込まれた社員が、花婿役を務めたり、竹のダンスに興じたりしました。また、九イ分は宮崎駿さんの「千と千尋の物語」の舞台となった街で、千尋の両親が豚まん(?)を食べたために、豚にさせられたという料理店にも行ってきました。(写真がその料理店全景) ガイドさんにいろいろと教わりながら見学を続ける内に、台湾の合同出生率が0.96という世界的にも低水準にあるという事実を知りました。成熟した国の証が出生率の低下なのか、はたまた人口政策の不在の故なのか、興味を惹かれる問題です。 古代ローマでも爛熟期には同様の問題が起こり、子供のない人の相続税を100%にしたら、また子供を産み始めたといったことがありました。日本も台湾も、税制を含めた人口回復の政策が必要なのでしょう。 再来年は、台湾は民国建設100年目を迎えます。一体、どのような祝賀行事が予定されているのでしょうか。今年、中国政府が建国60周年を軍事パレードで祝ったような派手なことはできそうにありません。 また、蒋介石氏が台湾では蒋中正と呼ばれていたこととか、4番目の奥さんの宋美麗さんが晩年は米国で100才以上まで生きたことなど歴史の一段面を知り、勉強にもなった社員旅行でした。もちろん、中華料理は最高の味でした。 来月に残りの社員が台湾に行きますと、今年一年に亘って実施してきた創業140年の記念行事がすべて計画通りに実施され、集結を迎えることになります。改めて、多くの方に感謝申し上げます。 |