芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

625件〜627件 (全 723件)   <前の3件     ・・・   205 | 206 | 207 | 208 | 209 | 210 | 211 | 212 | 213  ・・・   >次の3件

2009年07月27日 屋号いろいろ

先日のテレビ番組で特許庁の紹介がありましたが、特許審査官が1700人の多きに達するということに驚くと共に、知的財産を守るための苦労を垣間見る気がいたしました。

上京した際に、たまたま古い屋号の活字を見つけ購入(写真の一群)したのですが、今ならばそれぞれ商標登録するのに一苦労したことでしょう。それにしても、パソコン時代の今日、古い活字は懐かしく、職人技を感じて何ともいいものです。
最近は、柳宗悦氏の始めた「民藝」に関心を持ち、いろんな本を読んでいます。日本民芸館に立ち寄ったこともありますが、とても暑い日で汗を拭き拭き場所を探したものです。その甲斐もあり、柳さんが設計した建物には珠玉のコレクションが納めてあり、圧倒されながら鑑賞しました。何につけても、最初に事業を始めた人は素晴らしいと思います。過去にどれだけ多くの人が新規事業に挑戦したか数知れないのでしょうが、歴史的な評価に耐えられる事業を残せる人はほんの一握りに過ぎないのです。
精神の癒しの対象として、これからも生活に活かされた素敵なものを見ていきたいと思っています。

2009年07月15日 懐かしいもの

先日、田園風景に囲まれた町、和水(なごみ)町を訪問しました。その町の古い酒造メーカーでは、酒蔵ならではの貴重な酒の数々を試飲させていただきました。

その工場には、会社の歴史を感じさせる物が満ちあふれています。煉瓦作りの煙突、木でできたタンク覆い、麹を吸い続けた木製のはしごなど、いい味をしたモノばかりです。古びた鉄板は錆び付いていますが、まるで抽象画のような色合いです。
そうした工場の片隅に、写真に撮った一角がありました。古い屋根瓦の下、トタン屋根があり、またその下に洗濯機など家庭用品が並んでいるのです。何気ないその一角が、昔私が少年だった頃の一シーンを見るようで、感激しました。
いわゆる美しいモノではないのかも知れませんが、私にとっては印象に残る素晴らしい一角でした。幸いにも、その酒蔵は近々観光客が見れるように改造するそうです。
多くの人に感動を与える場所になってほしいと思った次第です。

2009年06月24日 沖縄の島観光に想う

一昨年に訪れた石垣島とその周辺の島巡りは、日本の高度経済成長以前の素朴な生活を思い出させるものでした。
小浜島や竹富島に船で渡ったのですが、まずびっくりしたのは船便の多さです。人口わずかな小浜島に向けて、1時間を空けずに頻繁に船が往来しているのです。乗客は、生活便として利用している島民というより、観光客が多いようでしたが、それにしても日本最南端の島々を多くの船便が結んでいるのは一種爽快感がありました。

翻って熊本の場合は、熊本市と天草諸島を結ぶ高速船が減便するなど乗客不足に悩まされているのが現状です。昭和41年に天草五橋が完成以来、自動車での来島が便利になったのは分かりますが、島の魅力を増すことにより、ロマンチックな船便を観光面で活かせないか、今後に期待したいと思います。
もちろん、沖縄の人たちの努力は大変なものがあります。写真は、水牛による牛車での島内観光が有名な竹富島のものですが、古き良きものを残そうと島民上げて努力していることが読み取れます。昔の郵便ポスト一つとっても懐かしいものです。絵になります。
この島では、新しい建築は禁止、島以外からの移住も制限、昔からの家並みを囲む珊瑚のかけらの道は毎朝掃き清めるなど、継続的な自然景観の保存運動がされています。そして、なんと驚くことは近年若者が移住し定住し始めているという事実です。
歴史を刻んだものは、一度破壊されると復活はできません。もったいないの思想というより、故郷への誇り、美意識、歴史への憧憬といった視点から、自然や景観が保全されたら素敵だなと思います。

625件〜627件 (全 723件)   <前の3件     ・・・   205 | 206 | 207 | 208 | 209 | 210 | 211 | 212 | 213  ・・・   >次の3件