芭蕉林通信(ブログ)

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2023年06月28日 コロナ感染始末記

 6月初旬のこと、コロナ感染の5類への移行に合わせて地元料亭で久しぶりに宴が催された。約3年間外出を自粛していた上に、熊本出身で赤坂芸者として活躍している育子さんの踊りが見られるということで家人ともども喜んで参加した。県知事はじめ県内各界のトップも参加しており、旧交を温める良い機会となり大いに鑑賞し食べ飲み楽しい時間を過ごしたのである。

 それから週明けの4日後のこと、家人が突然発熱し病院でのコロナ検査で陽性になったとの連絡が入った。同時に私も至急検査されたしということで、おっかなびっくり病院に行き検査を受けると幸いにも陰性。ほっとしたのもつかの間、その日の午後から突然発熱し、体温は38.6度まで上昇した。かかりつけの先生からは、とりあえず家人に処方されている薬を分けてもらうように指示があった。

 その後は発熱、咳、鼻水、倦怠感、食欲不振などの症状が出て、3日間はただひたすら寝るという有様だった。ところがよくしたのもので、特効薬が効いたのか5日目にはほぼ平常に戻ったのには驚きかつ助かったと思った。振り返って考えてみると6回目のワクチン接種を伸ばし伸ばしにしたのが良くなかった。そしてその後日談である。宴会で隣に座った知人から写真が送られて来たので同封の手紙を読んでいると、最後の追伸欄に、宴会を機にコロナに感染したが亀井さんはどうもなかったか、と書いてあるではないか。やはりあの宴で感染したのかと思い、さっそく電話してこれまでの経緯を確認したが、その知人とは一瞬のうちに同病相哀れむという同盟関係が生まれたのはおかしかった。

2023年06月06日 山鳥の尾

 人吉を越えて行く先に水上村があり、行きつけの民宿では奥球磨の自然を満喫することができる。民宿のご主人は蜂蜜を採取するために敷地内に巣箱を10個ほど設置しているし、前を流れる小川では水遊びしたり小魚を釣ったりできる。裏山で切り取った竹を使い流し素麺を食べるなど野趣に富んだ経験ができる。五右衛門風呂も一興。

 ご主人からいただいた雄鹿の頭蓋骨、イノシシの牙、チェーンソーで作った魚のオブジェなどは都会人の私には珍しい物なので大事に保管している。山鳥の羽もその一つ。ただ短い羽だから胸の羽か。茶道では様々な鳥の羽で作った羽箒を使用するが、その山鳥の羽も茶道の先生が興味を持ってくれた。

 ところが先日阿蘇のゴルフ場でプレイ中の私に野生の山鳥が近づいて来たのには驚いた。しかも逃げるどころかまるで攻撃するかのように接近して来たのである。そのおかげでかの有名な山鳥の長い尾羽を観察できたのは嬉しかった。それは万葉集の代表的歌人柿本人麻呂の歌「あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」というもの。まさに山鳥の尾は長く立派のものだった。

2023年05月26日 数字に驚いた話

 何気なく家人から聞いた話に驚いた。女性が生涯において使う女性ホルモンの量はティースプーン一杯分だそうだ。日頃から無関心な事柄ではあっても、常識を破るがごとき事柄には度肝を抜かれる。女性らしさがティースプーン一杯分のホルモンに左右されるとすると、ホルモン一滴は想像を絶する力を秘めていることになる。女性の男性化、男性の女性化が気になるこの世の中、ホルモンの世界にも変化が起こっているのかと想像したくなる。

 もう一つは世界的な投資家ウォーレン・バフェットさんとの昼食会の値段である。オークションで競り落とされた金額は25億6千万円とか。これまた想像を絶する金額である。テレビで解説していたが、バフェットさんに会うというのは決して金儲けの話を聞くというものではなく、哲学家か思想家に会うといったことらしい。15兆円の個人資産を持つ思想家は人類史上初めてのことだから、確かに直接面会できる機会は超貴重と言える。しかしながら、私からすればそんな金を出せる人も超貴重な存在に思えてくる。

 最後に好きなバフェットさんの名言を紹介しよう。「今はみじめだけど、これから10年間は素晴らしものになる」などど考えてはいけません。あるいは、「今はこれだけしか稼げないけど、将来はこの10倍は稼げる」などと行動してもいけません。今、楽しめないものを今後10年間に楽しむことが出来るでしょうか?たぶん、それは無理でしょう。今、好きなことをやりなさい。

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