芭蕉林通信(ブログ)

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2024年10月08日 宗教的な話

 我が家は浄土宗のお寺に墓がある。強いて言えば私が選んだ訳ではなく、亡父が建立したご先祖様が眠る墓なので、長男として自然に墓を守っているだけとも言える。かといって一片の文句もなく、浄土宗の開祖である法然上人を心から尊敬しているのも事実である。

 日本古来の神道が大陸から渡来した仏教を受け入れ、本地垂迹説という日本独特の宗教思想を発明したように、日本人の思想の受容力は幅広い。なにしろ八百万の神がおわす国柄なのだから。従ってというのもおこがましいが、我が家には先祖の位牌を祀る仏壇を始め、神像、仏像、聖母子像、ヒンズー教の神像など多くの宗教にまつわる像が安置されている。人間を救うという一点ではどの宗教も共通しているはずだと思っているせいかも知れない。

 今日はその中でもエジプトのカイロで買ってきたイスラム教に因むものを紹介したい。イスラム教では偶像崇拝を禁止しているので、これはコーランの一節をカリグラフィー(装飾的な文字)で現したものである。紙ではなくパピルスの書かれた文字は「アラーは偉大なり」と聞いたが、読めないので売ったエジプト人を信ずるほかはない。ただ神々しいまでに装飾されたコーランの一節は美しく、礼拝するだけの価値を持っているように感じるのである。

2024年10月01日 早く失敗し早く学ぶ

 ときどき「おっと」快哉を叫びたくなるような箴言(しんげん)に出会うことがある。その箴言がもやもやとした感情を一息に解決してくれる気がするからである。「FAIL FAST, LEARN FASTER」つまり「早く失敗し早く学ぶ」とは、ハーバードビジネス・スクールの大事な教えであり、シリコンバレーでも使われているとの話に興味が募った。

 というのも、私自身経営上の失敗を多数繰り返して来たという事実があるからである。いや私の父にも生前に犯した経営上の失敗の痕跡を数多く見出すことができる。よって、わが社は二代続けて失敗ばかりして今日を迎えていることになる。

 会社には社史があるが、その社史は大抵は成功物語に終始している。失敗例は恥ずかしくて公にしたくないし、関係者がいれば差し障りもあろう。組織でする失敗だから犯人捜しが始まることも考えれられる。よって「臭い物には蓋」となりがちである。そうした時にこそ「早く失敗し早く学ぶ」という箴言が生きてくる。挑戦する者だけが失敗する権利を有し、そこから多くを学ぶことができる。よって成功の確率が高まるからである。これからも挑戦する若者よ出でよと言いたい。 (写真は、風車に立ち向かおうとするドン・キホーテを止めようとするアイアンマン)

2024年09月24日 一年五季説

 今日(9月24日)になってやっと涼しげな朝を迎えた。温度でいえば約18度。日中の最高気温が34度になるという予報が出ていたのでつかの間の幸せを味わっている感じがした。地元の季節用語でいえば、やっと随兵寒合(ずいびょうがんや・秋の藤崎大祭が終われば熊本は急に涼しくなるという意)になったと思った。

 それにしても今年は9月に入っても猛暑が続いた。学生の頃の記憶は不確かなものだが、気温30度を大きく超える日はそう多くはなかったはずだ。もっとも大学のテニス部では連日真夏の太陽に焼かれつつ練習に励んでいたので暑さ免疫力は最高水準だったし、顔はビール瓶のごとく真っ黒ではあったからこの記憶も今はやりの妄想の類かも知れぬ。

 そこで思いついたのが一年五季説である。つまり春・夏・秋・冬の四季ではなく、春・むかしの夏・猛暑・秋・冬の五季という考え方である。 この説が共感を得るとか得ないとか言うことではなく、五季説によったほうがライフスタイルや仕事の進め方の面で役に立つと思っただけのことである。さてどうかな?(写真は秋色を蔵した摺り硝子の瓶)

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