芭蕉林通信(ブログ)

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2024年11月11日 家訓

 古く続く商家には独特の家訓が大事に伝え守られていることが多い。江戸時代の商家の家訓を集めた本がある。あるコンサルタント会社から贈呈された家訓集は全20巻ぐらいの大部だったので、ぱらぱら捲っただけですぐにギブアップした。やはり実体験したことこそ記憶に残るものである。その点、イオングループの前身ジャスコ創業者の岡田さんが熊本で講演した時に聞いた岡田家の家訓は忘れがたい。

 岡田家には、「大黒柱に車をつけろ」という家訓があるそうだ。小売り店を営んでいた時に近くにバイパスができ、人と車の流れが旧道からバイパスに劇的に変化した。その時に先祖伝来の店を閉めたり売ったりすることはできないと考えがちであるが、時代の変化に合わせるためには、古い店を閉めバイパス沿いに移転オープンすべきだと言った趣旨の話だった。大黒柱だとしても、時代が変わればその役割を終えるのであり、素早く転換しなければならないと教えられた。

 一方、商売を続けて長い拙宅にも家訓に似たものが伝わっている。祖父が言っていたのが、「山より大きなイノシシは出ない」。怯えたり不安にかられると、庭の木が揺れただけでも幽霊に見えるものである。不安にかられて過剰反応はすべきでないと解釈している。また父には、「のれんは築くもので守るものではない」という言葉が残されている。私が好きな「一代一業」、つまり歴史や伝統を守るだけではなく、常に創業すべくチャレンジすべきだと解釈している。

2024年10月31日 高校生の模擬総選挙

 孫が通っている高校の社会科の授業で、今回の総選挙の模擬演習があったとのこと。選挙権を与えられる前の学生に対して洒落たこと、つまり実学的かつ有意義なことをするなと感心した。

 クラス全員に各党の政策綱領が配られ、グループディスカッションの上支持政党を決めたそうだ。自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党などの主要政党に加え、共産党、参政党までそれぞれの政策の違いをじっくり勉強したらしい。

 今は18歳から投票できる時代になっているので、若いうちから政治に感心を持たせることは確かに重要なことだ。我が家でも高校生の孫からどこの政党に投票するか聞かれたが、それは秘密とお茶を濁した(ちなみに、孫は国民民主党が良いとの答え)。しかし、これからは若者にも考え方をしっかり説明することが年長者の使命ではないかと考えている。(秋めいてきた高原はコスモスの花で彩られる)

2024年10月24日 大作3連続

 今年の夏から秋にかけて三つの大作に挑戦した。まずは前から読んでみたいと思っていたガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説「百年の孤独」である。久々の長編小説に味を占めて次に読んだのが、買ったまま2年間放置していたフランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドの「夜はやさし」である。前者はある一家の百年に亘るフャミリー・ストーリーのごときもの、後者は精神疾患のある富豪の超美人妻と精神科医の絢爛豪華な物語と思いきや悲劇的な結末を持つ小説であった。(著者名が長いゆえに長編小説がかけるのかなあ?)

 そこで三つ目の長編小説と思いたいところであるが、ここで閑話休題。次なる挑戦がブロック玩具レゴによるタイタニック号の制作である。結論から言えば、制作日数は9日間。述べ30時間を費やした。レゴは過去30体ほどの大作を作った経験があると自負していたが、このタイタニック号は複雑かつ半端ない大きさで、完成した際はかつて経験したことのない達成感と極度の疲労を感じたのだった。

 完成した船の全長は約1m50cm。船の内部に機関室や部屋などをレゴブロックで約10層程度組み立てていくので相当てこずった。集中力と根気が試されているようでひたすらタイタニック号と葛藤した9日間が過ぎ、今や作品を見る人に驚きと感動を与えることでのみで疲労した神経が癒されているのである。  

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