139件〜141件 (全 722件)
<前の3件
・・・
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 ・・・
>次の3件
同じ本を読み感想を言い合う最初の体験は大学時代のゼミに遡る。金融論のゼミに所属したが、庭球部の練習を優先していた不真面目学生にとっては、英語のテキストは読むだけでも難解だった。ゼミの仲間が滔々と自説を述べるのを聞いていると、自分の不甲斐なさに涙が出る思いがした。それなのに、ちゃんと卒業して希望の銀行に就職できたのは要領の良さと言うより、ただ運の良さがあったと今でも思っている。 それから今日までいろんな読書会に参加してきた。変わったものでは、高校時代の息子に読書の面白さを伝えようとして始めた、父と子の二人だけの読書会があった。選んだ本は、アメリカの企業経営者キングスレイウォードの「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」だ。約1年間掛けた読書会は父子の貴重な対話の場にもなった。 さて現在主催している二つの読書会の目的は後継者育成である。従って、課題図書は読み安さと共に有意義なものでなければならず、選択にはけっこう頭を悩ましている。これまでに、カーネギー著「人を動かす」、外山滋比古著「思考の整理学」、宮本武蔵の「五輪書」、「日経新聞 読み方・活かし方」、渋沢栄一の「論語と算盤」などを読んできた。次回は、熊本商工会議所発刊の「熊本・観光文化検定 公式テキストブック」と新田次郎著「八甲田山死の彷徨」だ。若い後継者たちがどんな感想を言うのか今から楽しみである。私はと言えば、好きな本を別途読みながらも月2冊の課題図書の読破に奮闘を強いられている。
|
我が家の庭には酔芙蓉の花が今を盛りと咲いている。そもそも酔芙蓉を知ったきっかけは、富山県八尾のおわら風の盆である。俳句仲間数人で、優雅さで名高い風の盆を見に行くにあたって、事前の宿題として高橋治著の「風の盆恋歌」を読んでいくことになった。中年男女の道行きを描いたこの小説には、八尾の家に置かれた酔芙蓉の鉢植えや坂道を走る用水路の音が印象的に書かれている。 我が家の酔芙蓉は庭に植えられて4年目にあたるが、いよいよ巨木に育ち、毛虫駆除もうまくいき白い花をたくさん咲かせている。もっとも酔芙蓉は一日花なので、朝は白くても夕方にはピンクに染まり、夜のうちにしぼんでしまう。したがって、朝は白い花とピンクにしぼんだ花が入り混じり、それはそれなりに面白く美しい。ただ切り花にすると一日だけでしぼむのがなんとも悩ましい。 そこで一輪の酔芙蓉をしぼませないようにしようと企み、ミニカーを重しに置いてみた。その結果がこの写真である。酔芙蓉のしぼむ力は思いのほか強く、赤いミニカーをあたかも呑み込むように覆い、ホラー映画の一シーンのごとき写真が撮れたという訳である。それにしてもかくのごとく、休日は暇を持て余している。
|
NHK番組「逆転人生」にeスポーツの世界チャンピオンが出演していた。長崎県出身の男子プロである。私には昔のテレビゲームなどは遊びのイメージが強いが、今ではコンピューターゲームと呼ばれ、しかもスポーツと言うのだから多少の違和感を持つ事を禁じ得ない。いずれはオリンピック種目になるかも知れないと言われるほどに世界中で人気があるらしい。もっともeスポーツには知力・体力・技術力などに加え反射神経や集中力、戦略までもが必要というのだから、その点他のオリンピック種目と変わるものではない。 番組中で感心したのは主人公が壁にぶち当たった時の行動である。大会に彗星の如くに登場し、ノーマークでありながら見事に優勝したのは無名のパキスタン青年。彼はわざわざその強さの秘密を探りにパキスタンまで武者修行に行くのである。そこで見たものは、古くさいゲームセンターで仲間たちと戦いながら、情報交換や新しい技術の習得に情熱を傾けている姿だった。 最近は新型コロナの感染回避のためにリモートワークが奨励されているが、なにかしらデメリットがあるのではないかと気になっていた。研究者によれば、それは働き手の孤立、アイデアを創出する従業員同士の対話の不足だと言うことだが、なるほどと合点した。逆転人生の主人公にしても一人で練習するだけでは限界があり、仲間と合宿して議論を戦わせることにより、プロ選手として新しい技術を身につけさらに高いステージに立てたのである。まさしくわれわれ仕事人もリモートワークの限界を打破する知恵が今求められていると痛感した。
|
139件〜141件 (全 722件)
<前の3件
・・・
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 ・・・
>次の3件