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普段は仏教徒を自覚しているが、クリスマスシーズンに入った今月、リビングルームに聖母子像の絵をかけ、玄関にはサンタクロースのスノードームを飾った。家には仏壇もあるので、東洋と西洋の神様仏様が揃ったことになる。もしも、トルコで買って来た「アラーは偉大なり」というカリグラフィー(装飾文字)を出してきたならば3大宗教が揃うことになるが、やり過ぎになりそうだからこれは辞めておこう。 ドイツ人はクリスマスを盛大に祝う国民だが、今年は新型コロナの感染再拡大により街に賑わいが見られないとのニュースが流れ気の毒に思っている。それにしてもロマンチック街道を旅行した時の日本人ガイドから聞いたドイツ人の生活習慣は興味深かった。彼女はドイツ人の旦那さんとドイツに住んでいるのだが、数々のカルチャーショックのエピソードが大変面白かった。窓ガラスが汚れている時に近所のおばさんから抗議された話、厳冬の時にもご主人が朝から窓を全開する話、毎日の質素な食事の話など思い出すことは数限りない。 その中でも披露したい話はクリスマスシーズンにふさわしいクリスマスギフトの選び方である。ドイツでは家族一同集まるクリスマスパーティーの主役は、ゴッドマザーと呼べる高齢のお母さんだそうである。彼女に対して贈るギフト選びには半年ぐらいかけると言うから驚いた。彼女は何を持っていて何も持っていないか、最近何に興味も持っているかなどを丹念に調べるのに時間がかかるのである。万が一考えあぐねて現金でも渡そうものなら、私に関心がないのねと叱られるとのことであった。その話を思い出すたびに、人にギフトを贈る難しさを感じる一方で、ギフトを何にするか考える時間自体がその人へのギフトになっているのではないかと感じるのである。
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県内の新型コロナ感染者ゼロが続くのを奇貨として、2年ぶりに博多へ日帰り旅行したのは劇団四季のミュージカル「キャッツ」を観るためである。熊本駅に行くのも九州新幹線に乗るのも2年ぶりだったので、見るものすべてが興味深かった。ただ博多駅に着いて驚いたのは、駅前にあった旧福岡シティ銀行本店ビルが再開発のために跡形もなく取り壊されていたことだ。大学の友人が同行の副頭取をしていた関係もあり、数回役員フロアにまで足を踏み入れ、現代アートの素晴らしいコレクションなどを見せてもらったことがあったからである。 劇団四季が新型コロナ感染の拡大により活動を大幅に削減され経営危機にまで追い詰められた経緯は、NHKの特別番組で知っていた。それだけに、ミュージカル「キャッツ」の上演は、劇団員や観客双方にとって待ちに待ったものであった。 劇場内ではマスク着用は当然として会話もしないように係員から注意があり、何か見えない緊張感といったものが漂っていた。上演自体は期待に違わない素晴らしいものであったが、見せ場での観客の拍手は遠慮がちで終始ぎこちなかった。しかし上演が終了した瞬間、観客はそれまでの憂さを晴らすかのように一転してスタンディングオベーションで出演者を称えたのである。カーテンコールは4回に及び、劇団員の一人一人のはじける笑顔に私も思わず涙ぐんだ。雌伏2年、どういう気持ちで劇団員は今日を迎えたのであろうか。くじける気持ちを強く持ち続けることは決して容易なことではなかっただろう。新型コロナ感染の終息をがいまだ見えない状況下にあって、演劇文化を始めとして日本のさまざま文化をこれからも残していくには、自分たちに何ができるか自問自答する機会にもなった。
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写真はやけぽっくいで作った人形である。作者が言うには釘が絶妙の場所にあったのでそのまま残したそうである。タイトルは唄う青年だが面白い点は他にもある。髪の毛がイガグリなのである。従って、古くなると色褪せてくるのでときどき変えてやらなくてはならない。 そこで先日郊外にドライブしたついでにやっと形の良いイガグリを見つけて拾うことができた。さっそく私設美容院を開設してヘアースタイルの変更を行った。柔肌に食い込むイガに苦戦しながらも、やっととんがった頭にイガグリを鎮座させることに成功した。 ふさふさした髪の毛に枯れ葉が一枚引っ付いているのは愛嬌である。来年には青いイガグリを頭に付けてやれば、ヘアカラーしたようで印象が変わるかもしれない。それにしても、私の薄毛もこうして簡単に増毛できればありがたいのだがとふと思ってしまった。
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